Jan 22, 2007
あるある大辞典、福祉ネットワーク
私は、「あるある大辞典」をほとんど見ていなかった。人を健康へと追い立てるようなものは好きではない。それは、「生老病死」という当たり前の営為にたいする、集団的な恐怖というものを感じる気がするからだ。もうそういうふうな方向にばかり、目を向けなくてもいいのではないかという知らせなのかもしれないと思う。「健康という病」という言葉が浮かぶ。もっと病とか、死についてきちんと考える番組が、民放で流れても、一定の視聴率が取れるような気がするので、もう少しそういう方向にエネルギーをさく時節に入っているのではないかと思う。超高齢化というばかりでなく様々な人の了解が得られると思う。ちなみに今日は、売れ行きが心配な納豆を食べた。彼女が「やっと置いていた」といっていた。NHKの「福祉ネットワーク」。先週は「障害者自立支援法」の特集をやっていた。障害の程度によって、グループホーム利用者への補助の額が変わるので、軽い人が多いグループホームでは経費節減のため介護人を減らさねばならなくて、11人を一人で見るということになってしまったところもあるそうだ。私も介護人だったので、番組で云っていたように、一人ひとりの話を聞けなくなって質が低下するというのは、とても深刻だと思った。国は、入所施設利用者を5年間で6万人減らして、その人たちをグループホームに入れたい考えのようだ。現実的にちょっと無茶ではないだろうか。「自立」という理念は大きくは今の現状からしてとりあえず正しいといえるだろう。「自立」という理念が本当に一人ひとりの生に配慮する、集団として見ないということであればだ。そうだとして、しかし、人は何らかのコミュニティなしには生きていけない。だとすれば、生活に対するインフラの整備というものを考えねばならない。きちんとした、制度的な裏づけがなければ、様々な人の生を保障するとはいえないのではないか。今日、「福祉ネットワーク」に出ていた人は免許も持っていて、面白い人だった。なかなか知的障害者で免許を取れる人は少ない。しかし敦賀のようなケースは本当にレアケースだろう。障害者の就労支援をきちんとしているハローワークは珍しいだろう。そこをもっと伝えねばならない。ほとんどの場所では、そんなことは行われていない事実を。
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