Nov 29, 2006
朝日新聞を読んでいて
今日は掃除。これから診察です。朝日新聞で、「いじめている君へ」、「いじめられている君へ」という著名人にメッセージを書かせる連載が続いて、キャンペーンをはっている。こういうのを書くのは難しいだろうなあ。大体、しょうもない内容で終わってしまうのであった。鴻上尚司や宮本亜門はひどかったなあ。(意外にも久保純子がよかった。留学のときの日本人差別、帰ってきてからのいじめにはリアリティがあった)大体「大人に相談しなさい」みたいに終わらせてみたいなお約束があるような気がする。それはそうかもしれないが、どうなんだろう。
まず、現場で何が起こっているか、綿密なレポートがあるべきだが、そういうのは外部に漏らせないのかな。でも、そこからしか始まらないような気がする。「何が起こっているか」、その複雑さを考えた上で、これなら云える、という感じのほうがいいのではないか。また、自分の実感、実体験を手放さないことが必要だろう。その上で届かないかもしれないと思いながら書くことはできないだろうか。
何人か、試しによさそうな人を挙げてみる。なだいなだ、中井久夫、別役実、糸井重里、高見盛、俳優の佐々木蔵之助などなど、でも、大体断られそうな気がする。
朝日のコラム
■このコラム、ぼくも読んでいます。確かに、小中学生あるいは高校生でも、大人に相談というのは、難しい気がしますね。そもそも、言葉をもてていない年頃だから。むしろ、言葉にならない言葉をトータルで大人(とくに親と教師)が聴き取る姿勢が大事なんじゃないかな。大人は、市場経済に振り回されすぎて、人間の多様性に対する感受性を失いすぎているように感じますね。
聴くこと
冬月さん、そうですね。
言葉を待つ、というのは、とても難しく、また大事な作業だと思います。
言葉にならなくても、その気配を誰かが感じる、からだで感じるということが、私も大切だと思います。
暴力の只中で、言葉にする難しさというのが、聴く者も感じられるといいと思います。
きいてみたい
朝日読んでいないのですが、竹田青嗣さんにも聞いてみたい気がします。
難しいですね。親としても悩みます。身近な問題として。
大人にいいなさい、としか結局言えなかったりするのです。
高野さん
そうですね。竹田青嗣さんや、そのお弟子さんの西研さんもいいかもしれませんね。個人的には加藤典洋さんにも聞いてみたい気がしてます。
私は、親の立場ではないので、うまくいえませんが
親の立場の高野さんには大きな問題だと思いました。
私は、いじめを受けたときに(シカト、悪口、暴力)
親に相談して母は一緒に泣いてくれましたが父には
相談できず、また先生に話しても、先生がいじめなんてないと全然聞き入れてくれなかったので
問題解決にはつながらなかった思い出があるので
辛かったです。
周りが、親に限らず、どういう判断をとれるか
というのがむずかしいと思いました。
私が親だったら、どうするのだろう。
いろんな親がいるので難しいですね。
追記
いろんな親というのはいじめている側の親もさします。
こちらもなかなか難しいですね。
いいシステムがつくれればいいのですが。
writeback message: Ready to post a comment.