Jan 13, 2008
プラハ国立劇場オペラ「魔笛」
指揮:ヤン・ハルベツキー ダヴィド・シュベッツ演出:ダヴィト・ラドク
舞台美術&衣装:カタリーナ・ホラー タジーナ・ファース
振付:ハカン・マイヤー
初演:プラハ国立劇場(スタヴォフスケー劇場)
日時:一月十二日 PM六時~八時四十分
会場:川口総合センター・リリア・メインホール
フロアーにあった、オランダのストリート・オルガンです。
何年ぶりなのか定かではないほどに、オペラ鑑賞は久しぶりの体験でした。庶民には入場料が高い。しかしプラハからすぐれたオーケストラ、そして多数のオペラ歌手、バレーダンサー、舞台装置家を呼び、日本公演を実現したことを思えば、庶民にも納得できる。ただCDで聴くだけだったオペラを、実際に観ることとは、大きな隔たりがあることを、今更ながら実感したのでした。
「魔笛」はモーツアルトの「フィガロの結婚」「ドン・ジョバンニ」「コジ・ファン・トゥッテ」と共に「四大オペラ」の一つとされ、最晩年の仕事でもあります。生涯の宿敵「サリエリ」も絶賛したとか。その彼の敗北の言葉を思い出しますね。
「天才はゆるす。」←おおお。こう言われてみたいものだなぁ(^^)。
ちなみにモーツアルトの生涯は(一七五六年~一七九一年)、サリエリは(一七五〇年~一八二五年)です。
「魔笛」はモーツアルトの思想的(あるいは宗教的?)な変化も見られます。興行師「シカネーダー」の協力のもとに、初めてドイツ語で書かれたこと、思想団体「フリー・メイスン」の影響など、さまざまな要素が混在したオペラとも言えるでしょう。
このオペラのお馴染みの見所は「夜の女王」のソプラノ、超絶技巧のアリアです。これには、ハラハラドキドキ、人間の声帯能力を超えていました。
舞台演出のメインは巨大な絹のようなやわらかな布です。この色彩、光の変化、揺れ、乗降によって、ドラマ展開の明暗、歓喜、恐怖、などを見事にシンプルに演出していました。
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