Jan 21, 2006
森のなかの1羽と3匹 大島弓子
大島弓子は大変有名な漫画家であるらしい。今年になって彼女の名前を初めて知りました。しかしこの本は漫画ではありません。童話のような、あるいは詩のような言葉と絵の絵本なのです。1羽は「カッコー」、3匹は「トンボ」「カエル」「セミ」ですが、どの生き物に対しても「いのち」をテーマにしてありました。これらの生き物が絵のうえでも言葉のうえでも擬人化された表現になっていますが、その擬人化のバランスがとてもよい。奇麗事に陥らず、さりとて生々しい残忍さにも走らず、みごとにこの生き物たちがこの絵本のなかでうつくしく息づいていました。
これが飛ぶということだ
誰に教えてもらわなくても
そのつどをクリアしてゆけば
一生は自然にやれるものなのだ (「セミ」より)
わたしもこんな絵本詩集を作ってみたいなぁ~(^^)。。。
(1996年・白泉社刊)
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■こんばんは。大島弓子ですか、なつかしいなあ。少女マンガは一時はまりました。大島弓子は「綿の国星」を読みましたよ。彼女の描く世界は、樹木がとても繊細で、いつも風がさわさわ吹いていました。
Posted by 冬月 at 2006/01/21 (Sat) 20:35:55
こんばんは。
冬月さんは、大島弓子をご存知だったのですか。
わたしは漫画のことはさっぱりわからないのでした。
「いつも風がさわさわ」・・・この感覚とてもよくわかります。
Posted by たかたあきこ at 2006/01/22 (Sun) 00:16:02
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