これは久高島の浜に群生していたモンパノキです。
妖しげに絡まっているような枝は心をとらえます。沖縄の海辺ではどこでも見ることのできる木ですが、こういう風に美しい枝の連なりは本島では記憶にありません。海人(ウミンチュ・漁師)たちは「ガンチョーギー」つまり「眼鏡の木」と呼びます。この木で海に潜るときの眼鏡をこしらえます。久高島の友人がこの枝を折って見せてくれましたが、軸がスカスカですぐに眼鏡の形になりそうでした。その枝がそのまま眼鏡になる不思議を見せてもらいました。
「葉は、細長い逆さ卵形で、白っぽい長毛を密生し、触ると、紋羽(ビロード)の感触がある。名もそれに由来する。また、ビウススウキー(雄の白木・宮古。ススウキーはクサトベラのこと)は白い葉による。葉は幅5センチ、長さ12センチと大きい。多肉質で厚く、枝先に集まって付くため、重たい。
材は素潜り漁の眼鏡枠につかう。これは、各島の漁師に共通している。深さにより圧力を調節し目が痛くならないという。葉の青汁は魚、カニの中毒に効く、分布はほかに、熱帯やアフリカ。(ムラサキ科)」
さて、きょうは神の島・久高島の波の音を聞きながら、モンパノキへLet's try!
2003.10.28
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