初めてのコマンドライン
GNOMEでは「アプリケーション」→「アクセサリ」→「端末」からコンソール(bash)が起動できる。
まず「uname -a」とやってみる。
shimirin@debian5:~$ uname -a
Linux debian5 2.6.32-trunk-686 #1 SMP Sun Jan 10 06:32:16 UTC 2010 i686 GNU/Linux
と出てシステムの確認ができる。
このページには、
ls
cd
mv
mkdir
tar xzvf
cp
などのコマンドが出てくる。
ファイルのダウンロード
インストールして、ブラウザでインターネットを彷徨いはじめると、現在よくflashが使われている。YouTubeなど見る人はすぐに必要だろう。
Adobe - Adobe Flash Playerに行って、「Linux用.tar.gzファイル」を選ぶ。それで「ファイルを保存」を選んで適当な場所に保存する。squeezeの場合は「ダウンロード」というディレクトリ(フォルダ)ができてそこに保存されるようだ。
ファイルの確認コマンドls、ディレクトリの移動cd、ファイルの移動(改名)mv、ディレクトリの作成mkdir
ほとんどサフィックス「.tar.gz」の圧縮されたファイルを扱うことが多いので、その意味することを調べるのは後にして、このファイルを解凍・伸長する準備をする。
まずダウンロードされたファイルが保存されている「ダウンロード」ディレクトリに行く。
shimirin@debian5:~$ cd ダウンロード/
次にlsと打ってみる。
shimirin@debian5:~/ダウンロード$ ls
install_flash_player_10_linux.tar.gz
「~」はホームディレクトリを表すので、たとえばどこからかの場所から「/home/shimirin/aiueo」というディレクトリに行くのなら、
shimirin@debian5:cd ~/aiueo
とすれば済む。
「ダウンロード」ディレクトリでそのまま解凍・伸長できるが、ごちゃごちゃになりがちなので、ホームディレクトリの下に「factory/flash」というディレクトリを作る。
shimirin@debian5: mkdir factory
shimirin@debian5: cd factory/
shimirin@debian5:~/factory$ mkdir flash
圧縮と解凍のコマンドライン
そうしたら、またダウンロードディレクトリに戻る。
shimirin@debian5:~/factory$ cd ~/ダウンロード
そして、
shimirin@debian5:~/ダウンロード$ mv install_flash_player_10_linux.tar.gz ~/factory/flash
と移動させる。「mv」は「移動させる」あるいは「名前を変える」コマンドだと覚えておく。次に、
shimirin@debian5:~/ダウンロード$ cd ~/factory/flash/
として「~/factory/flash/」ディレクトリに行く。
shimirin@debian5:~/factory/flash$tar xzvf install_flash_player_10_linux.tar.gz
libflashplayer.so
とするとファイルが解凍・伸長される。これをiceweasel(firefox)のpluninsの所定の位置に移す。
「/usr/lib/mozilla/plugins/」に入れればいいので、rootになって、
shimirin@debian5:~/factory/flash#cp libflashplayer.so /usr/lib/mozilla/plugins/
これでiceweasel(firefox)からflashのファイルが見えるようになる。
64bit版のflash pluginをインストールする
実際、ぼくも64bit版のDebian GNU/Linuxも使っているが、その場合上記の方法ではうまくいかない。
ここは簡単に書いておく。「nspluginwrapper」は、32ビット版のpluginを64ビット版で使えるようにするプログラムらしい。
これをインストールするにはrootになって、viで「/etc/apt/sources.list」の各行の「main」の後に空白をはさんで「contrib」を入れる。ついでに「non-free」も書いてしまう。そして「#apt-get update」してから、
apt-get install nspluginwrapper
とするとインストールされる。
shimirin@debian5:~/factory/flash# nspluginwrapper -i /usr/lib/nspluginwrapper/x86_64/linux/libflashplayer.so
とすると「/usr/lib/nspluginwrapper/x86_64/linux/」に「npwrapper.libflashplayer.so」という「npwrapper.」のプレフィックスのついたファイルができる。
便利な「tab」キーによるコマンドライン補完と「上向き↑」キーによるコマンドラインの選択
ここまでやってきて、「コマンドラインでそんな長いファイル名を書くのは面倒くさい!」と思うのは当然である。
そんなときは、上の解凍・伸長のコマンドの場合は、
shimirin@debian5:~/factory/flash$tar xzvf i
とiまで打ったら「tab」キーを押してみると、
shimirin@debian5:~/factory/flash$tar xzvf install_flash_player_10_linux.tar.gz
と赤字の部分が補完される。同じディレクトリに「i」で始まるファイルがほかにもあれば、もう一度「tab」キーを押すと候補が列挙される。
「ins」まで打てばほかにないようだったら、そこまで打って「tab」キーを打てばいい。
また同じコマンドを打つ場合には「上向き↑」キーを打てば、最近打ったコマンドラインから過去にさかのぼって次々に表示される。