2016/12 [HOME]

++ 日記 ++

2016/12/27(TUE)
136
この本のどのページのどのことばが
ぼくの射程を変えたのか
ぼくは出かけなければならない
それを探しに

あいさつを交わしたことばたち
肩をたたいてすぎさったことばたち
とどまってぼくを彫ってくれたことばたち
わずかな夢や希望がそれらのことばで織られ
使い古されて沈んだもの
あの太い樫のように根を下ろしたもの

2016/12/13(TUE)
酒田に帰ってきた。
寒い。
まだどこか旅の途中。
ことばの雹が落ちてこない。

2016/12/5(MON)
大忙しの11月が終わった。日本語能力試験も終わり、明日、埼玉に生まれたばかりの「りょうと」の顔を見に行く。日本語のレッスンも12日まで休み。古い友人に会うのが楽しみ。

2016/12/1(THU)
133-2
部屋に入るとすぐにつけてたんだね
ムイシキに
つけたつもりで消しちゃって
あれ?と思って
パチパチたたいちゃって
そんなにあわてていたわけでもないんだけどな
ごめん
名無しのストーブくん

135
さっきから
A4の白い領域を眺めていてもなにも飛び立たない
いっそ目をつむってみれば
ホラ
見たことのない模様が見える
どんな意味も
どんな自意識も持たない 
ただ
ピンクが走り
銀色はたしかに明滅する
まぶたのうら

これについて考え
これについて文字を組み
これについて…

イヤ
ただ、言葉で刻みたかったんだ
ここまで読んでくれた君に
伝わるように
まぶたのうら



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日記帳(3) v1.02.00 エース (素材協力:牛飼いとアイコンの部屋)