136この本のどのページのどのことばがぼくの射程を変えたのかぼくは出かけなければならないそれを探しにあいさつを交わしたことばたち肩をたたいてすぎさったことばたちとどまってぼくを彫ってくれたことばたちわずかな夢や希望がそれらのことばで織られ使い古されて沈んだものあの太い樫のように根を下ろしたもの
酒田に帰ってきた。寒い。まだどこか旅の途中。ことばの雹が落ちてこない。
大忙しの11月が終わった。日本語能力試験も終わり、明日、埼玉に生まれたばかりの「りょうと」の顔を見に行く。日本語のレッスンも12日まで休み。古い友人に会うのが楽しみ。
133-2部屋に入るとすぐにつけてたんだねムイシキにつけたつもりで消しちゃってあれ?と思ってパチパチたたいちゃってそんなにあわてていたわけでもないんだけどなごめん名無しのストーブくん 135さっきからA4の白い領域を眺めていてもなにも飛び立たないいっそ目をつむってみればホラ見たことのない模様が見えるどんな意味もどんな自意識も持たない ただピンクが走り銀色はたしかに明滅するまぶたのうらこれについて考えこれについて文字を組みこれについて…イヤただ、言葉で刻みたかったんだここまで読んでくれた君に伝わるようにまぶたのうら
135さっきからA4の白い領域を眺めていてもなにも飛び立たないいっそ目をつむってみればホラ見たことのない模様が見えるどんな意味もどんな自意識も持たない ただピンクが走り銀色はたしかに明滅するまぶたのうらこれについて考えこれについて文字を組みこれについて…イヤただ、言葉で刻みたかったんだここまで読んでくれた君に伝わるようにまぶたのうら
前月へ 次月へ