May 26, 2005
『フランドルへの道』
クロード・シモンの代表作、平岡先生の訳。この今では手に入れにくい白水社版を長兄の遺品の中に見つけたときはドキッとした。なかなか読みにくい難物を、先生は楽しんで訳されてあり、ほかにも、ナタリー・サロートやフランス再留学記(小沢書店刊)など幾冊も。どれにも、豪快なお人柄からは意外な感じがするほど端正な字体で献辞が書かれてある。たくさん仕事されているなーと感嘆する。22日の告別式に行かなかったので、いずれ、先生の創作講座を受けている友人に電話してみようと思っている。きょうだいに内緒で手許にもって帰ってきた。ペギーや枕草子仏訳版など、読む本がたくさんあって、ぼやいてずるけてばかりはいられないと、自戒する。週末は春日井市の次兄を訪ねる予定。
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