Jun 21, 2006
つまらないなあ
詩の月刊誌の若い子たちの座談会を読んでいて、はじめの方は面白いと思ったが、だんだん飽きてきてしまった。なぜだろう、ああ、たぶん受験雑誌で合格者たちのどういう勉強法をしたから合格できたか、を読まされているようで、もう受験など関係ない自分には、関係ない話だからだと気が付いた。推薦されている詩集も、偏差値の高い順に取り上げられているようで、つまらない。じゃあ、読んでみたい、と思うものはひとつもなかった。若い子と年寄りのあいだに、何の関係があるのか、と言われれば、はい、ありません、と返事するはめになりそう。この子たちは自分のプライベイトを語ることがほとんどない。だから、どういう人間なのか、皆目分からない。例えば、自分にこもっているのは悪くて、心が開かれているのはいい。そんな単純な正義感しか感じない。いい子、よく詩を勉強していて、真面目で、方法論などもいっぱしに発言できて。そんなことじゃなくて、何に悩んでいて、何に興味を感じているのか。どんなに自分がお人よしか。どんなに自分が生活力がないか。詩って個人的なつまづきの魅力だと思っている自分には、こうみんな一律にいい子では、詩なんか読みたくない。
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