2020年有働薫活動記録
1月8日:うろアン2020へ詩「海辺のモーツアルト」
2月5日:セルクルビス第2回でレポート「ボードレールとモーツアルト、時代と戦った2人の芸術家」
2月10日:詩「薬科大学キャンパス周辺」詩誌Donc3号へ
4月10日:バルズ33号に詩「露草ハウス」エッセイ「抒情的主体の剥奪――ジャン・ミッシェル・モルポワの批評的抒情主義による詩学についての訳者ノート」〈br〉
4月16日:ルピュール30号に詩「黄緑に光る」
5月9日:セルクルビス第3回はコロナ禍のため無期延期となる
6月15日:軽井沢つまごめイガイガランドに阿賀猥さんを訪問(細田さん、中本さんと一緒)
6月26日:詩誌「妃」22号に詩「ヨメナの波しぶき」
7月21日:クアトロ朗読会第3回プログラムに詩「目白ハウス」発表
8月8日:詩集『露草ハウス』350部思潮社より発刊
10月5日:バルズ34号に詩「高台」、詩翻訳「石の世界」アニス・コルツ
10月17日:詩誌ルピュール31号に詩「復讐」
10月30日:詩誌「未定」25号に詩「ハリギリ」とアニス・コルツ「石の世界」の翻訳発表
「現代詩手帖」2020年10月号に詩「四枚の水彩画」発表
「現代詩手帖」11月号に中本道代さんによる「露草ハウス」書評掲載
詩誌「デルタ」に「露草ハウス」書評掲載
11月田中もえぎさん編集による「セルクルビス2020年アンソロジー」に詩「つゆ草」ほか2篇発表
「現代詩手帖」12月号の「2020年今年の収穫」アンケートに参加
11月22日アップで詩誌「妃」22号のライブ朗読がYouTubeにアップされた。妃 KISAKI 2020 22号でアクセスしてください。
12月24日:うろあん2020に詩「3つのリボン」アップ。
遅くなりましたが、2019年度の有働の活動報告をまとめます
みらいらん3号「現代フランス詩の地図を求めて」野村喜和夫の詩歌道行①対談 2019年冬号〈br〉
ルピュール28号「アイリスの群生を野良犬は見た」〈br〉
詩素6号まれびと欄「輝きへの意志」2019年5月1日発行〈br〉
「未定」24号「真昼の花柄」〈br〉
「ユルトラバルズ」31号「滅亡」「匂いおこせよ」2019年4月25日発行〈br〉
「ユルトラバルズ」32号「丘のシルウエット」「父への手紙」2019年10月10日発行〈br〉
「Donc」1号「オルガンと細い草」2018年8月発行〈br〉
「韻律磁場へ!」Quattro 朗読会 第2回「カッサツイオーネーーモーツアルトのための11の野外用組曲」2019年6月29日於千駄ヶ谷 時遊空間〈br〉
季刊「びーぐる」44号特集散文詩論考「フランス現代詩の散文詩問題と私たちの問題」2019年7月20日刊
セルクル・ビス第2回は2020年2月5日(水)1時から5時まで開催されました
池袋西口国立芸術劇場5階ルーム2で出席者は6名でした。
前半のレポートは有働薫「ボードレールの散文詩集『パリの憂愁』とモーツアルトのオペラ『ドン・ジョバンニ』――人類への贈り物としての永遠の詩と音楽」をタイトルとして90分のレポートでした。後半は一人10分の持ち時間で自作詩朗読とスピーチでした。
有働のレポートはボードレールが『惡の華』出版の後、なぜ散文詩に向かったのかを探りました。同じテーマの韻文詩と散文詩を読み比べ「旅への誘い」、さらに『パリの憂愁』50篇中の1番「異邦人」9番「けしからぬガラス屋」を検討しました。定型詩を超えたポエジーを散文詩に求め、現代詩への道を開いたことに永遠性k516を見ました。モーツアルトは本質的にオペラ作家であり、その頂点は『ドンジョバンニ』で貴族社会への批判を芸術にまで昇華しました。ほかに、父の死の直前に作曲された弦楽五重奏曲第四番k516と、合唱指揮者アントン・シュトルのために5死の5カ月前に作曲した4声部のモテット「アヴェ・ヴェルム・コルプス」k618を取り上げました。
第二部の自作詩朗読の作品タイトルは以下の通り:
①野村龍「見果てぬ夢」②マルティーナ・ディエゴ「愛しい小鳥」③田中もえぎ「入試の日」④金沢力「私とピアノ」⑤有働薫「風のように」⑥細田傳造「武漢三鎮周遊」「夕日と拳銃」。今回の作品は今までの書き方を変えようとする態度が強く見られ、その意味で試作のニュアンスが強かったと思います。