Nov 08, 2018

セルクル第14回は11月7日(水)城野兼一さんのオフィーリアが素晴らしかったです

イタリア詩のディエゴさんが発熱のため、突然お休みになり、急遽メンバーの10分間フリートーキングに切り替えました。前日に連絡を入れることができたため、自作品をプリントされて朗読された方が、野村龍さん「立方体」、細田傳造さん「実話時代」、両篇とも個性のはっきりした素晴らしい作品でした。あとの方は、現在の活動の報告など、いつもは聞くことができない普段の活動の様子が生き生きと把握でき、充実した時間でした。3時からのフランス詩は予定通り、城野君がランボーの「オフィーリア」を3枚の絵画付きレポートプリントと、宇佐美斉、小林秀雄、堀口大学、中原中也、金子光晴の5人の「オフィーリア」訳の出だしの部分のコピープリントを配って比較検討し、城野君が曲を付けたいと思ったのは宇佐美訳であることの理由を説明し、ギターで宇佐美訳によるパート1を歌いました。このギター朗読は2回目で、1回目のメロディーがさらにブラッシュアップされて印象的な作品に仕上がっています。他に河出文庫による鈴木創士訳も紹介され、きわめて豊かな、ライブ感にあふれたレポートでした。1870年ランボー16歳の作品が148年後の極東の日本で若いミュウジシアンに歌われるマジックに驚かされ、城野君の持ち歌としての完成も近い予感がしました。他に有働の詩に及川恒平さんが曲を付けてくださった「月の魚」(ユーチューブで聞けます)、中原中也の「サーカス」も歌われました。皆さん集中して質問も多く、時間5時までのリミット寸前までもりあがりました。出席メンバーは以下の通り:野村龍、金沢力、細田傳造、志村喜代子、田中もえぎ、西宮順子、有働薫、3時からのフランス詩の時間のレポーターは城野兼一。
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