Jun 01, 2016
『モーツァルトカレンダー』
音楽好きな若い詩人二人の力を借りてようやく私家版として出版にこぎつけました。今の私にできる精一杯の仕事でした。結果は、OKです。國峰照子さんから「有働さんの音楽の吸い込み口がよく分かる」との感想をいただきました。《吸い込み口》とはまさにぴったりな、ピアノを弾かれる國峰さんならではの表現ですね。編集の榎本櫻湖さん、表紙デザインのカニエ・ナハさん、爽やかなお仕事を感謝します。これでモーツァルトという最強の蜘蛛の捕虫網から脱出できるかな?あるいはこうやってひっかかったまま干乾びる? モーツァルトは はだか=スタンダール、モーツァルトは世界中に飛び散るタンポポの綿毛=有働薫、je seme a tout vent=ラルース辞典の標語(どんな風にも種を撒く)。モーツァルトはまた別の表現をすれば、ゴシック建築、バッハはロマネスク、グールドは自然、3人ともそれぞれの純血種……
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