Sep 23, 2012

上弦の月は雨

秋の彼岸が来てようやく、本当にようやく涼しくなりました。今夜は晴れていれば上弦の月のはずですが、先ほどから音をたてて雨が降っていますから、無理でしょう。50代ぐらいまでは、三日月が好きでしたが、ちかごろは向かって左側に弦が張られた上弦の月が、少しずつ弦の張りが緩んでいって、7日かけて望つまり満月になるのを毎晩眺めるのが好みになりました。年寄りのかぐや姫みたいですね。一日ずつメタボに緩んでいく、この茫洋さにユーモアがあってくすくすひとり笑いです。
ヴォワデポエッツ、終りました。ご来場ありがとうございました。月末には懸案の『詩人のラブレター』が発売になる予定です。
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Sep 01, 2012

雨が降りました!

どのくらい降らなかったでしょうか。たぶん半月、いやもっとかもしれません。何もかもからからでしたから、朝5時ごろ大きな薄黄色の満月が西空に浮いていましたが、やがて沈んでしまったら、ぽつぽつ腕にあたるので、よかったと思っているうちに、また止んで、昨日と同じように照りつけはじめたので、がっかりしていましたが、時間が進むうちに午前中から降ったり止んだりし始めました。今午後3時過ぎ、かなりの大雨です。雨の中で蝉が鳴いています。気温は30度を下回りましたがまだ暑さは続くと天気予報で言っています。とりあえず、ほっとしました。
辛い夏でした。猛暑下に翻訳をかかえて喘いでいました。コベールさんの『小骨列島』まだ30ページ残っています。最終章は「美食家」というタイトルで、魯山人の話です。《沼田魯山人》とフィクション化してありますが、日経新聞で炊飯器の広告に大きな魯山人の肖像が出ていたので、あ、これだ!と直感しました。丸めがねで、きちんとスーツを着こなして、上品な面差しの人です。魯山人がどれほどグルメだったか、どれほど並外れた人格だったか、どれほど嫌がらせを受けたか、日本に6年しか居なかったコベールさんがよくわかったな、と感心して読んでいます。やっぱり食通という文化はフランス人には身近なのでしょう。私はまったく食音痴なので、訳に苦労します。《ひつまぶし》などという言葉をはじめて教えてもらいました。
今月は11日火曜日の夜、久しぶりで天童大人さんの Voix des Poetes で自作詩を読みます。おついでがあれば、お立ち寄りください。詳細は前回書き込みをご覧ください。
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