Sep 19, 2010
『幻影の足』に現代詩花椿賞が与えられました
9月16日夕刻、『花椿』編集委員会から今年度の花椿賞に決定した旨、お電話をいただきました。ちょうど町田小田急デパートの工芸サロンでの辻憲さんの作品展の直後で、辻さんにお手紙を書いている最中でした。今回の詩集は、前回のブログにも書きましたが、本人の有働もびっくりするほど、よかったとのお返事を数多くいただいていました。表紙にお借りした辻さんのメゾチント(わたしがエッチングというと、画廊の支配人がエッチングとメゾチントとの違いを詳しく説明してくださったばかりです)の雰囲気が本を手に取る人に深い夢想を呼び起こすようでした。実は以前に辻さんの挿画で詩集を出された井川博年さんが、辻さんに絵をお借りすると良いことがあるよ、と予言されていたのが、的中したのです。本当にラッキーです。第1詩集から23年の年月が流れています。わたしはそのあいだに翻訳詩集をいくつか出していますので、これだけの(気の遠くなるような)時間がかかったと思うのですが、よく耐えたな、と、マラソンの有森さんのように自分をちょっぴりほめてあげました。今年の選考委員は八木忠栄、藤井貞和、平田俊子、阿部日奈子の4氏とうかがいました。『幻影の足』を選んでくださってありがとうございます。
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