Sep 09, 2007
ミシェル・ベロフ
土曜の昼下がり、退屈でテレビを漫然とつけたら、ピアノレッスンをやっていた。ラヴェルの「夜のガスパール」のスカルボ。懇切な指導で、ときどき立ち上がって生徒の腕を取って指導している。青紫のワイシャツ姿の、結構たくましい、木工所のおじさんみたいな雰囲気の人だなと思いつつ、見ていた。番組の終わりに、名前が出て、びっくり。えっ、これがベロフ? LPを持っている。ジャケットの肖像は白皙の青年。欧米人は年令が進むとものすごく様子が変わる。でも、自分だってそうなのだな、と、気がついた。上の息子を連れてコンサートに行ったことがある。めずらしく奮発して真ん中の前から10列ぐらいの席を取った。息子が退屈して騒ぐことを心配したが、逆だった。わたしよりずっと集中している様子。終ってから、「ああ、楽しかった」と言った。子供の感受性って計り知れないと、ひそかに感心した。わが人生の真夏の季節…。
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