Jan 29, 2007
まだ子ども猫の死骸も日向ぼこ
4,5日前のことだが、ご近所から電話をもらって、オタクの猫は元気?ときかれた。ふたりとも日向ぼっこしてのびてるけど、と返事をした。電話の話だと、近くの道端に猫が死んでいて、オタクの子に似ている、というわけだった。電話の奥さんと現場に駆けつけた。まだおとなになりきれていない、灰色っぽい猫が口を少し開いて横向きに手足を投げ出し、いつかうちで死んだ子と同じ姿勢で死んでいた。体中の毛がぬれてどんな色の猫かよく判断が付かなかった。まだこどもね、かわいそうに、濡れて凍えたのね、やせてるね、車じゃないらしい、どこにも傷はないもの。電話をくれた奥さんが家に帰って市役所に電話したところ、保健所にかけるように言われて、午後2時ごろ引き取りにいくからと、現場の位置を詳しく聞かれたそうだ。奥さんの住所も教え、何もしないでそのままにして置いてください、と指示されたと、古タオルでもかけて置こうか、と言ったわたしを制止した。3時過ぎにまた二人で見に行ったら、もう跡形もなく、引き取られていた。奥さんが塩を一つまみ草の上に撒いて、手を合わせたので、わたしも一緒に手を合わせた。うちへ帰ると、上と下の日当たりのいいガラス戸のそばにふたりとものびていた。
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