Aug 16, 2007

死者に捧げる詩(4)

十字路で二つの哀れな棺を見る。

わたしは中学の友人アドリアン・B のことを思う。
亡くなってから三年になる。
ある夜、彼がひとりでバーにいるのを見かけた
カウンターの縁に。
わたしは車を運転していて
降りて行かなかった。
わたしはこの写真を覚えている
ぼくらは404の白の前にいる三人の少年――
わたしの右はY.G. 彼も自殺した――
それも知らずに奈落の上にかがみこんでいた
ぼくら三人の友だち。

つきまとう辛い思いの風に、わたしは対峙する。


404の白=une 404 blanche 中学生が一緒に写真に写りたがるもの。ゲームか、車か、バイクか、ビリヤードか、ボートか?
 敗戦日を過ぎて、ますます気温が上がる。今日は36℃と予報されている。メルヴィルの『白鯨』を読み始めた。この詩集の第1部を訳すために。分厚い小説なので、今月中に読み終われるかどうか心もとないが、詠み終わらなければ、訳を始められない。追悼詩はこれで終る。南原さん、書き込みありがとうございます。嵯峨さんの『ヒロシマ神話』の後半が読みたいとのことで、青土社の『嵯峨信之詩集』からコピーをお渡しした方もいらっしゃいました。
Posted at 11:11 in n/a | WriteBacks (1) | Edit
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翻訳

翻訳をするには、日本語の力も不可欠だと思いますが、有働さんの訳された詩の文体はとても安定したリズムを持っているうえ、きわめて上品な雰囲気がかもしだされていてすばらしいと思います。
 どうぞすてきな外国の詩をいっぱい日本語に訳してくださいね!

Posted by じゅうし at 2007/08/16 (Thu) 12:51:11
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