Feb 06, 2020
セルクル・ビス第2回は2020年2月5日(水)1時から5時まで開催されました
池袋西口国立芸術劇場5階ルーム2で出席者は6名でした。 前半のレポートは有働薫「ボードレールの散文詩集『パリの憂愁』とモーツアルトのオペラ『ドン・ジョバンニ』――人類への贈り物としての永遠の詩と音楽」をタイトルとして90分のレポートでした。後半は一人10分の持ち時間で自作詩朗読とスピーチでした。 有働のレポートはボードレールが『惡の華』出版の後、なぜ散文詩に向かったのかを探りました。同じテーマの韻文詩と散文詩を読み比べ「旅への誘い」、さらに『パリの憂愁』50篇中の1番「異邦人」9番「けしからぬガラス屋」を検討しました。定型詩を超えたポエジーを散文詩に求め、現代詩への道を開いたことに永遠性k516を見ました。モーツアルトは本質的にオペラ作家であり、その頂点は『ドンジョバンニ』で貴族社会への批判を芸術にまで昇華しました。ほかに、父の死の直前に作曲された弦楽五重奏曲第四番k516と、合唱指揮者アントン・シュトルのために5死の5カ月前に作曲した4声部のモテット「アヴェ・ヴェルム・コルプス」k618を取り上げました。 第二部の自作詩朗読の作品タイトルは以下の通り: ①野村龍「見果てぬ夢」②マルティーナ・ディエゴ「愛しい小鳥」③田中もえぎ「入試の日」④金沢力「私とピアノ」⑤有働薫「風のように」⑥細田傳造「武漢三鎮周遊」「夕日と拳銃」。今回の作品は今までの書き方を変えようとする態度が強く見られ、その意味で試作のニュアンスが強かったと思います。
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