May 14, 2012
Vine Linux 6.xにAudacity 2.0.0をコンパイルして、インストール
詩を書いているひとに、インターネットは大きな貢献をしている。商業詩誌が不足するうえ、経済的にも多額の費用が必要な紙媒体のなかにあって、小説などと比べても転送する分量が少なく、表示も簡略な「詩」というものはきわめてネットに適応している。だから詩の世界で、どんどんパソコンに詳しいひとが出てくることにもなる。
私はといえば、最近は現代詩の朗読とホームページに音声ファイルを載せるのに取り組んでいて、どうしてもこんな音声編集ソフトが必要になってきた。
テスト版だった Audacity 2.0.0 が完成されてきたらしく、Vine Linux に入れてみた。ここんとこ何度か、普通の tarball でやってみたが、「ライブラリ」の不足でうまくいかない。それで今回は、フルソースの tarball をダウンロードしてやってみるとうまく行った。
http://audacity.sourceforge.net/download/source
Audacity は付属するものが多いそうで、本来は Linux の各ディストリビューションで正式に検証して、インストールするものらしい。自己責任の部分が多いということだが、一応 Vine Linux 6.1alpha1 でテスト、それから常用しているシステムにインストールした。
Vine Linux 6.x に入っている 古いバージョンの Audacity を Synaptic で「完全削除」。さらにコンパイル・インストールの作業が必要になる。
$ tar jxfv audacity-fullsrc-2.0.0.tar.bz2
$ cd audacity-src-2.0.0
# ./configure && make ---ここで20数分かかる。---
# make install
alsa がうまく出て、audacity を出力とマイク、ソフトのデバイスごとに設定。とても録音・再生、ファイル変換などがスムーズにできるようになった。
2012.07.07追記、リクエストした結果、Project Vine で対応してくれた。現在は Vine Plus で提供されている。まもなくリリースされる Vine Linux 6.1 くらいから、ディストリ版を利用すると良いだろう。
※なお良いソフトではあるが、管理していくのが難しそうで、特にパソコンに自信のないひとは、録音用の機器を使って音声ファイルを作り、ポッドキャスティングのできるブログを使うか、パソコンに詳しいひとにアップロードしてもらうこともできる。また音声ファイルは容量が大きく、サーバー使用料が多く発生してしまうかも知れないので注意が必要。
May 04, 2012
VineSeed環境を構築 -GA-D525TUD の画面表示を確認する。-
Mar 30, 2012に書いた「Vine Linux 6.1alpha1 バグリポート -GA-D525TUD で画面を出す。-」
の件につき、先日この問題の原因になっていると思われるビデオ・ドライバ xorg-x11-drv-intel の更新が、Vine Linux の開発版、VineSeed であった。
現在次世代のメジャー・リリース、vl7 のパッケージ群の開発が進んでいる。不安定ではあるが、最新版が確認できたりもするので、今回思い切って VineSeed 環境を構築してみた。(当面、i686のみ。)
最新の安定板 Vine Linux 6.0 を、GA-D525TUD に接続しているハードディスクの別のパーテションにインストール、apt のリポジトリを VineSeed に入れ替えて、アップデート・アップグレードを繰り返す。
大変手間と時間のかかる作業だったが、結果的には
/etc/X11/xorg.conf.dist にある Driver が "intel" のままで画面が表示できている。(まだ /etc/X11/xorg.conf は生成していない。)
$ rpm -q xorg-x11-drv-intel
xorg-x11-drv-intel-2.19.0-1vl7.i686
本来のもくろみは、intel CPU 新アーキテクチャへの対応だったみたいだが、ここでも効果があったということだろう。
しかしデスクトップの Gnome 画面、"Gnome 3" はダメで、以前のバージョンで VineSeed が表示されている。もろにドライバかハードの問題であると、表示が出た。
2012-05-08 追記
xorg-x11-drv-intel-2.19.0-2vl7.i686
への更新があったが、正常に動作している。こういう開発状況がわかるのが、面白い。
Apr 24, 2012
ブラウザ・シェア
ホームページを作っていると表示の違いなどから、ときどき気になるのが、閲覧者がどれだけどの種類のブラウザを使っているかということ。それでいろいろと調べて見たが、最近の傾向は平均的に見て、インターネット・エクスプローラーが50パーセントをやや切る。
ファイアフォックス・クローム系が各々17パーセント前後。
サファリがその半分程度らしい。あとオペラ、その他となる。
この数値を見ると、
「このサイトは最新のインターネット・エクスプローラー、インターネット・エクスプローラーとサファリで表示確認をしています。」
、というサイトが多くあるが、これでよかったのは10年も前のネット状況であるように思われる。
特にクローム系統のブラウザがよく伸びている。この性格やプログラムのクセなどを研究しておく必要が出てきた。状況はどんどん難しくなってきている。
Mar 30, 2012
Vine Linux 6.1alpha1 バグリポート -GA-D525TUD で画面を出す。-
テスト版が出たので、さっそくGA-D525TUDの機械にインストールしてみた。32bit と 64bit 両方で、ブート後のログイン画面が出なかった。Vine Linux のメーリング・リスト(ML)にはじめて書き込みして、バグ報告をさせていただいた。http://bts.vinelinux.org/guest.cgi?project=VineLinux&action=view_report&id=1270
その際、詳細なご指導をもらい、/etc/X11/xorg.conf を退避させておくように書かれたのだが、メーリング・リストに投稿する前に、
# system-config-display
で、"Video Card”に "vesa”を選択。不完全ながら、画面を起動させてしまっていた。今後対応していただけたら、再度インストールしてみようと思っている。
またそのほうが、はじめてLinuxを使うひとのための検証にもなるだろう。こういう使い始めの躓きは、けっこう大きな痛みになる。私もこの同じ実験機の GA-D525TUD で、Debian Linux の前安定板が未対応だったみたいだが、インストール・ブート後に画面が出ず、大変慌てたのを覚えている。そのときの経験や知識が役に立った。
いろいろ試しているが、まだ既知のバグや今回報告されているもの以外は見つかっていない。Vine 6.x の以前からの問題はいくつか抱えているが、それらは別のソフトの問題ではないかとも思うので、まだ判別がつかないでいる。