Dec 18, 2005
12月10日 日欧現代詩フェスティバル 2日目
オープニングパーティを含めると3日目ですが 本編は2日目です。前日は 午後3時45分からの始まりでしたが この日は 午後1時から 大岡信さんの ご挨拶から はじまりました。
大岡さんのあとには「グローバリゼーションのなかの詩の役割」と題して ラウンドテーブルディスカッションがありました。
これが ものすごくよかったのですね。同時通訳が入りました。
舞台 左から 司会の小林康夫さん(東大教授) 中3人は フランスのダラスさん フィンランドのカイさん ポルトガルのデ・ブリトさん(俳句)そして 日本の人 藤井貞和さん 夏石番矢さん(俳句) 辻井喬さん 城戸朱理さんです。
内容的には まず 詩の世界情勢が少し理解できた。フランスのダラスさんの言った事は 私にとって とても貴重だった。俳句をしているフィンランドのカイさんは 日本語がペラペラで 日本文学研究者である。
バベルの塔の話が印象深い。人は神に近づきたくて 塔を どんどん高くした。それで 神の怒りをかい 神は言葉を分断して人々の意思疎通をなくした。だから 私達は 20世紀 21世紀へ向けて 分断した文化の統合をめざすようになるのではないか。詩はもともと批判精神から生まれ カオス(混沌)のバランスをとるのも詩であり 誰かの代弁をするのも 詩 である と。今 詩で 追放されることはない と司会者が言われたが この点は中国のことがひっかかった。中国には 亡命詩人 というのがいて 中国の詩人から こんど生まれる時には 言語が自由な日本に生まれたい という言葉を私は中国の詩人から聞いた記憶があるので。さまざまな意見を含んだ画期的な討論は とても おもしろかった。次回も いろんな国の人が 自国の詩事情について 意見を述べてくれればいいのに と思っていた。2時間が またたくまに 過ぎた。
この討論中 ひとりの外国の人が 「今 1週間日本に滞在したが とても暖かい もてなしを受けた」と言われたのも印象的だった。ノーベル物理学賞をとった アインシュタインも 何ヶ月か滞在したあと日本を去るとき 彼の日記には 日本もしくは日本人について べた褒めの記述があったらしい。
これが終わると 次は二手に分かれる。
「詩人のいるギャラリー」と「俳句セッション」。私は詩のほうへ行く。軽井沢にある セゾン現代美術館の協力で 6点ほどの絵画が こちらへ持参され その絵画から 詩人が詩を起こし それを朗読した。勿論 インターナショナル である。 外国の方はデンマークのタフドロープさん(女性)ルクセンブルクのポルタントさん(男性)が 詩を朗読される。むろん 翻訳付き である。
これらには 希望者が多くて 2回に分けて行われた。2回目の人は廊下で待っている。
そして 夕方頃 ロビーのホールで イタリア料理がふるまわれた。飲み物は イタリアワイン ジュース ミネラルウォーターなど。
ここで みんなは 歓談する。
語りたい人と。
ロビーの一角で 演奏も。優雅な時間である。
ファンの人にサインをする 吉増剛造さん。
ロビーには落書き帳も置いてありました。
私も 英語で書き込んだんですが poemをpeomと 綴りを間違えて。 あ~ぁ 恥ずかしい! 誰か 添削して直しておいて。なんて言っても 無理だろうなァ~。あとのまつり!恥のままだぁ~
1時間ほどの休憩 ディナータイム レセプションのあと
再び インターナショナルリーディングのはじまり。
向かって右。訳詩を読まれる 俳優の篠井英介さん。
朗読をされる 城戸朱理さん。最後の締めは 白石かずこさんです。
そして締めくくりのご挨拶 いよいよ フィナーレ です。
左から イタリア文化会館の館長アルベルト・ディマウロさん。日本側の責任者野村喜和夫さん そしてイタリア側の責任者クラウディオ・ポッツァーニさん。大役 ごくろうさまでした。
イベントは まだまだ終わらない。
スウェーデンの大使のかたが来られて。ふたりの方が英語で話される。
ふたりのかたは日本の俳句など 翻訳されるようである。
上がラース・ヴァルゴさん。下はカイ・フォークマンさん。
時間はすっかり午後9時半を回りましたが ひとりの勇敢な短歌の子のオープンマイクがあり
そのあと さらに演奏がありました。
この頃には 会場のほとんどの人が帰ってしまっていました。30人くらい いたかな。
私は 広島県からせっかく このイベントの為に来たのだから 最後の最後まで聞いて帰ろうと思いました。まさに おなか一杯って感じです。2年後のイベントの時には もっと自分が成長していたい と思ったことでした。
お・わ・り。
長々と読んでいただき ありがとうございました。
ペコリ。(^^。。。
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