Jun 05, 2010
あつまる
おおきくなったこどもたちがかえってくる日ひさしぶりにご飯をたくさん炊いた
みんなが好きだった手巻き寿司の具をいろいろ用意して
むかしとおなじようにそれぞれの席についたら
三人の大きな子供たちがいっせいに歓声をあげた
家族五人、こうして揃うだけで
なにがそんなに嬉しいのかよくわからないまま
みんなで顔を見合わせて笑った
外に出て
傷ついたり悔しかったり悲しかったりしても
かえってくる場所はあるんだよ
まだここにある
小さかったあなたたちのこころとからだが
育っていくのを
この場所で見ていた
手を貸したりなにもできずに見守ったりしていた
たぶんわたしはまだここにいる
もしもどこかほかのところにいても
あなたたちがかえろうと思ったときには
たよりない夕暮れのように
どこからともなくやってきて
なつかしい夕食の席を用意してあげる
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