Oct 20, 2007

遺伝子

法事・・・・親戚が集まる。気をつかう。疲れる。。 
だから無事に終わってよかった。

今回の事故の件は直近のひとしか知らないので、まったく触れずにすんだ。
そして、やはりまた同じことを言われた。
わたしが父親の母、つまり祖母にそっくりの顔立ちだということ。
祖母も祖父も三歳のときに亡くなったので記憶は僅かしかない。

若いときから「祖母にそっくりだね」と言われ続けてきた。
まるでピンとこなかった。
今回また言われてみて初めて「あ、そうかもしれない」と思った。
わたしも歳とってきたからに違いない。
写真で見る祖母はなるほど童顔の女性は老いるとこうなるのか、
という印象だ。
まるい目元がやさしいような、でもホントはかなり気の強そうな 顔をしている。
(祖母も祖父も幼いわたしにとってはコワイ存在だった)

わたしは母親と似ていると言われたことは一度もない。
母ではなく父親似でもなく、祖母にそっくりと言われるのは不思議だった。
伝え聞いたところによると、祖母は紙問屋のお嬢さまだったのに、
使用人と恋仲になったとか・・・・。
コワイ存在だった亡き祖母が、急に親しく思えた瞬間だった。

因みにわたしと娘は「双子じゃない?」と娘の彼にからかわれるくらい 顔も似てるし行動パターンも性格も似ている。
長女にも、次女にも、わたしは「自分」を見る時があってハッとするが、顔の類似はやはり長女のほうだ。
「そっくり~」と言われることにわたしたち母娘はすっかり慣れている。
ということは、祖母の遺伝子はわたしから長女へといったのか。


今日は娘はだいぶ元気を取り戻していた。
「髪をさわると乾いた血が粉になって指についてくるよ」という。
その髪と額の傷口を全部、ベージュの布帽子が覆っている。
「小人さんの三角帽子」と笑っていた。
笑顔をみるたびに安心する。
ふと、「見守られている」ということを考え、遥かな眼差しを思った。
Posted at 22:45 in nikki | WriteBacks (2) | Edit
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