Jul 12, 2006

やまゆり

父がなくなる前に、父が好きだったハツタケを業者から買った。
それは父にとって思い出がいっぱいあるキノコだ。
病中でも父は喜んだ。
なんたって、病気じゃない人間はそんなことしかできない。
その主がまだ、連絡先を覚えていて栃木から電話をくれた。

実は、去年ネットで「ヤマユリ」として買った花は、みんな違うユリ だった。
がっかりするとともにそんなものを、つかまされた自分がいやになった。


お父さんどうなった。
「もうすぐ三回忌になります。」
「おかあさんは?」
「まだ元気じゃないの」
「あのさ、おじさんヤマユリの花を贈るから、お父さんのお墓にそなえてよ」
「あの、」
「ん?。
よかったらムカゴも一緒にください。」


オニユリのムカゴは二年目になって、ちょっとそれらしくなった。

ヤマユリもムカゴからやってみたい。 ツルニンジン・ジイソブ
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