Oct 13, 2005
「璧梧」(アオギリ)という字
C大の農園で、もう全部「冬支度で刈ってしまうよ」と聞いてヒオウギのタネだけは欲しいと、駅から歩いていった。すると自転車やさんだったところに、チャイニーズ・フードのお店ができていた。
ザーサイ一袋170円。(桃屋はもっとびびるがよい。)
「ちまきもおいしいよ」と奥からでてきた子は、かわいらしかった。
「中国語はお友達をつくると、覚えるのがはやいよ。」なんて話から上海の大学にある木が、C大の周りにもいっぱいあるのでうれしいと言った。
「トウカエデ?」「アオギリ?」
彼女は、さっと辞書をだした。
答えはアオギリだった。
それから言葉の糸がほどけて、土地の歴史の話しをした。
愛新覚羅 溥傑邸のことまで話したら、彼女の顔が赤らんだ。
彼女にしてみれば、どきっとするようなことだったのだ。
アオギリは、戦後の大学なんかでは良く植えられたのだろうが、同じような発想で中国でもそうだったのかもしれない。
あるいは、逆もまた真なりということか。
アオギリは日本にも一部自生があるようだが、東南アジア原産とする。
街路樹はそれなりに、強くなくてはいけないとして1907年(明治40年)に林学博士 白沢保美、子爵福羽逸人によって選ばれた街路樹は、 スズカケノキ、イチョウ、ユリノキ、アオギリ、トチノキ、トウカエデ、エンジュ、ミズキ、トネリコ、アカメガシワ 。
東大にある木はこれを網羅している。
排気ガスなどに強い、ケヤキはその後に入ったらしい。
璧梧は、河東壁悟桐のもとになった漢字だと思われる。
WriteBacks
http://haizara.net/~shimirin/blog/peco/blosxom.cgi/20051013181715.trackback
writeback message: Ready to post a comment.