Sep 14, 2006

私は小さい頃、

とても怖がりでした。
何故か怪談話は好きだったのですが、肝だめしなどあると本当に恐ろしく、
ホラー映画などもってのほか、ドラキュラとか狼男の陳腐な映画ですら、
恐ろしくて見られませんでした。
また、祖父母の家に泊まりに行って、これが結構古い屋敷のような家だったのですが、
夜中トイレに行きたくなって、隣に寝ていた姉貴に、「トイレに行きたい」と言うと、
「行け。生首が転がってるぞ」
これだけでもうトイレに行けませんでした。
それがある時期を境に、どうやら自分には霊感の欠片もなく、幽霊とかは見ないらしい、
と納得してから、ほぼ恐怖は克服され、夜中の墓場でも平気で歩けるようになりました。

しかし、高いところは昔から現在まで苦手です。
極度の高所恐怖症ではないので、歩道橋ぐらいの高さならなんともないのですが、
高層マンションの上の方とかになると、ぞっとします。
随分昔、スペインのサグラダファミリアの一番上までのぼったことがありますが、
まあ恐ろしかったこと。
あれ、窓とかにも柵とかガラスとかなくて、そのまんま穴なんです。
つまり、そのまま外に出れば落っこちてしまうという。
もちろん出なけりゃいいわけですし、出やしないのですが、高いところが苦手な人間は、
自分が落ちてしまうのを瞬間的に想像してしまうんですね。
見ただけで落ちている気分になってしまう。
だから人が落ちようと思えば落ちる事の出来る穴があいているだけで、もう怖いんです。

例えばデパートの階段で、中心の僅かな空間が、
上から下まで吹き抜けになっているものがあります。
あれ、人が落ちようと思えば落ちられるので、覗きこむと力が抜けます。
それから高層ビルの上の方で、
外壁が一面ガラス張りになって景色が一望できるようになっているところ、
あの場合、分厚いガラスがあるので、近くに寄っても一向に大丈夫なんですが、
たまに、窓拭きや外壁の掃除などの作業をするためでしょうか、
外に出られるドアがついている場合があります。
あれが怖いんです。
「開いたらどうしよう」
それだけで、もう近寄れない。
馬鹿馬鹿しい話ですが、誰かと話などしながら何気なく寄り掛かって、
ドアが開いちゃって、あああああああああ↓
みたいなことを瞬間的に想像してしまうのです。
阿呆ですね。
コントじゃないんだから、そんなことあるわけないんですが、でも治らない。

ま、怖がりなのは想像力が長けている証拠ということで…。
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