Jul 31, 2007
「価値観の研究」
思いつくままに書いてきたエッセイ「価値観の研究」も50回に達したので、とりあえず、第一部完結とした。考えるヒントみたいな抽象論だが、哲学的な論考が好きなひとには喜んでもらえるかもしれない。 「南原充士の芸術随想=『越落の園』」参照。(カテゴリーの中の、「価値観の研究」というところをクリックするとまとまって見ることができます。)Jul 30, 2007
Jul 29, 2007
Jul 27, 2007
Jul 24, 2007
Jul 22, 2007
Jul 21, 2007
Jul 20, 2007
Jul 19, 2007
Jul 18, 2007
Jul 17, 2007
Jul 14, 2007
台風の名前
台風4号が来ている。毎年、どこかで台風の被害がある。天気予報が発達しても、災害を防ぐのは簡単ではないようだ。被害が大きくないことを祈る。
ところで、「台風4号」という呼称は、日本だけで通じることをご存知だろうか?
国際的には、台風委員会という国際組織があって、そこで、正式に台風の名前が決められている。
加盟国が名前候補を出し合って、みんなで相談して決める。ぼくの記憶では、その数は140あって、リストが作られていて、台風が発生すると、そのリストにしたがって順番に名前がつけられる。
ちなみに、今回の「台風4号」は、Typhoon「Man-yi」(マン・ニイと発音するのだろうか?)というようだ。
Jul 12, 2007
Jul 11, 2007
繁茂!
梅雨らしい日である。いつもの土手を歩くと、ふと草が生い茂り、蔓がぐんぐん伸びているのが目に付いた。
花は目に付きやすいが、草は地味な背景になりやすい。
いま、この土手にはこれといった花が咲いていない。
それで、草そのものに注意が向かったのだろう。
草もよく見ると、かたちも色合いも複雑だ。
ぼくには画家ほどの観察力はないが、じっと植物を見ていると、菱田春草の日本画や、ボッティチェリの「春」の細かな植物の描写を思い出した。
たまには背景にも目を向けると,新しい発見があると思った。
Jul 08, 2007
胡蝶蘭
七夕も過ぎ、次の話題は、夏休みだろうか?海の日だろうか?土用の丑の日だろうか? さまざまなイベントが一年にアクセントをつけてくれる。 個人的なイベントもまた生きるためのスパイスだろう。
ところで、3年前にもらった胡蝶蘭がことしも咲いている。 花を見るとなぜか心が浮き浮きする。
Jul 06, 2007
デイゴ
散歩コースで見かけるちょっと変わった感じの木がある。
先月、急に赤黒い花が咲いた。写真に収めたいと思ったが、なんとなく踏ん切りがつかないでいるうちに散ってしまった。 ふとかたわらの標示を見ると、「デイゴ」と書いてあった。
『ああ、デイゴだったか!』
ぼくは10数年前に沖縄に住んだことがあり、そのときデイゴの花は何度も見たことがあるはずだった。毎年、五月ごろ沖縄ではデイゴの花が咲く。(デイゴの花が咲く)、という歌詞もあったような気がする。
沖縄では、毎年、水不足が話題になる。デイゴの花は、日照りのときによく咲くと言われている。一説によると、生物は生命の危機を感じると子孫を残すための行動に出るのだ、ということだった。
そういえば、イスラエルのキブツだったか、トマトの水栽培が有名だった(今でもそうだろうか?)。点滴のような水遣りをすると、トマトがよく実るというので、そういう独特の栽培方法を導入したことで知られている。これも、生物の種の保存本能を利用したものだろう。
人間はどうだろうか?
少子高齢化が叫ばれ、人口減が懸念されている。結婚しない若者が増え、社会の活力や経済成長や税収の減少・低下、年金介護制度の維持困難などが指摘されている。
さまざまな社会システムにも改善すべき課題は多いだろう。ただ、人間にも種の保存本能はあるはずだし、できるだけ、自然にまかせたほうがいいような気もする。いろいろな見方はありうると思うが・・・。
Jul 05, 2007
花火
夏の風物詩、花火。梅雨が明けるころには、各地で花火大会が開かれる。花火は一瞬で消えるところにはかない美しさがある。
こだわりの花火師たちが、技を競って、夏の夜空を飾る。美の競演。
秋田県の大曲だったか、花火師の全国大会が開かれる。大輪の花火の大きさや色やかたちの美しさを競うらしい。彼らは、なんども実験を積み重ねてコンクールにそなえるという。
そんな匠の存在があってか、日本の花火は世界一きれいだといううわさもある。スポンサーさがしも大変かもしれないが、今年もいろいろな花火が日本人の心を癒してくれることを祈りたい。
ぼく個人としてはこれまでに見た花火の中では、広島県の宮島で見た花火がめずらしいという意味もあって印象に残っている。宮島では、水中から花火を打ち上げるため、開いた花火のかたちが扇形になる。船で渡って神社の境内から眺める花火はおつなものだった記憶がある。
みなさんもすてきな花火の記憶があることと思いますが・・。
Jul 04, 2007
Hot Dog!
7月4日はアメリカの独立記念日だ。
どうやら、アメリカでは、この日にホットドッグを食べる習慣があるらしい。おもしろい。もっとも、日本でも、正月のもちとか、立春の恵方まきとか、五月の柏餅とか、夏至のうなぎとか、冬至のかぼちゃとか、特定の時期に特定のものを食べるという習慣はめずらしくない。
「なぜホットドッグと呼ばれるようになったか?」
ある説によると、ドイツからアメリカにソーセージが入ってきてホットドッグが作られ始めたころ、とある漫画家(?)かだれかが、レポートをしようとして、「それはなんという食べ物か?」と聞いたら、だれかが、「ダックスフント」(アメリカの発音は、ダックスンドかもしれない?Dachsund)だといったが、それが覚えられなくて、ホットドッグと呼んだという。
ホットドッグのかたちが、犬のダックスフントに似ていたのではじめはそう呼ばれたらしいが、ひょんなことから、ホットドッグになってしまった!?
なにごとも名前は重要だと思う。人はもちろん、動植物、無機物、宇宙、素粒子など、名前は無限にある。森羅万象は名づけられるのを待っているのだろう。
ホットドッグを食べることがあったら、そんなエピソードに思いを致すのも一興かもしれない。
Jul 03, 2007
コントラバス
ぼくの友人には音楽家はあまりいない。ひとりの女性のピアニストがいるぐらいである。
もう10年以上前、高校の同窓会に、とあるコントラバス奏者が招かれ、講演と演奏を披露したことがある。
彼は、そのときすでに世界的なコントラバス奏者として、名声が確立していたようだ。
ぼくは、田舎の小学生時代からかれの姿はときどき見かけた。 あまり親しく言葉を交わすことはなかったが。
その同窓会ではじめて彼に話しかけた。
彼は、ドイツのある名門オーケストラで長く活躍している。
彼は言った。 「日本人が、ヨーロッパ人の音楽にどれだけ迫れるか、むずかしいが、やりがいがある。」
極論すれば、外国人が、能や歌舞伎を演じるようなものかもしれない。
最近、新聞で、彼のコンサートがあることを知った。
そこで、早速、チケットを求めて、来週、聴きに行くことにしている。
コントラバスのための曲は少なく、あまり有名なものはないようだが、知り合いの演奏だけに関心がそそられる。
彼は、一般大学に通うかたわら、音楽大学にも通って、見事に両方卒業した。経済的にはなかなか大変だったようだ。努力の甲斐あって奨学金を獲得してドイツ留学も果たした。比較的おそいスタートだったようだが、いまや、その世界ではマエストロ的な存在になったらしい。
来週の演奏がどんなものになるか。今から楽しみである。