Oct 18, 2006
「僕の歩く道」2話を見る
どこまで、リアリティを求めるかみたいなことになってくると思います。設定、人物像全てです。見る人によって、求めるリアリティの計りが変わってきます。障害者を描くのは、難しい、という感覚があります。なぜ難しいのかな。それは、見るものだけでなく、作り手もそうだけど、その人と障害者の関係性にあるのではないでしょうか。しかし、それはどんな対象を描くときもいえるでしょう。そしたら、何がということになります。ひとことで「偏見」と云いますが、本当に様々な立場があると思います。私は成人の、クサナギくんがやっているような感じとは少しちがう、何人かの自閉症の人の主に生活面でのお手伝いというのをやっていました。だから、就労のほうは何ともいえないのですが…もっと、全身で表現するのではないかと思ったりします。仕事で辛くて寝れないシーンがあるのですが、何度もトイレに立ったり、声を出したりしないのかなと思ったりしました。でも、あるいはそういう人もいるのかもしれません。私の情報も限られています。色んな家庭があるので、なんともいえませんが、お金がありそうです。そういうことは、とても大事で、私も仕事のときは、なるべくご家族がどんな感じか知りたいと思いました。家族だけが知っている情報があるからです。私は結構お母様方と話すほうだったと思いますが、本当に目からウロコだったり、そうでなかったり、色々です。いずれにしても、大切な情報でした。ご家族の状態というのは本当に当人にとってかなり大事です。クサナギくんは相当勉強したと思いますが、もっと、意外なことが、そしてつまらないことがあっても、いいような気がします。自閉症の人は単なる規則遵守の人ではないと思いますから。
ドラマは、状況をドラマなりにデフォルメしまして事実の感触を伝えます。一番の理解者のマジメな幼馴染が趣味の悪い人と不倫してたり、お兄さんの意見がわりと即している感じとか、いろいろ嫁姑が大変とかは結構うまく描けているんじゃないかなと思います。
なんだかまとまりのない話になりましたが、少しだけ、これからも行く先を見て、このドラマの志しがどう伝えられるのか見ようと思います。単なるショーに終わってもそれは仕方ないかもしれません。でも、飼育係で働くことになったので、作り手はより困難な道を歩くでしょう。
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