Sep 07, 2006
声
座ってパソコンに向かっていると、テレビをつけているような音が聞こえ、あれ?テレビつけてないんだけどなと思いながら、部屋を出ると、ちょっとこわくなった。どうも外からだなと感じたら雨の音がして、人がどうやら会話しているみたいだなと思いながら、窓の外をのぞくと駐車場でだれかとだれかがが話してるようで、しばらくすると聞こえなくなった。雷が時々ぴかぴかしているが、私は人の声のほうが怖いのだと思った。もちろん時間も時間だけど、人の声は何か私の皮膜をつきやぶってくるようで、恐いときがある。こわいけど聞きたい、むしろこわいから聞きたいと感じるのだと思う。
じぶんの気持ちの形によって、相手の声がすごく響いたり、相手の思いというか思念が強く伝わるときがある。怒られてるときなんかはわりとわかりやすいけど、日々、粛々と、真実が伝わってくる。自分の、他人の、自分と人の混ざったみたいなもの。そういうのが積み重なると何となくその人の地みたいなものが出来てくる。
病気になったときは、自分の輪郭がおかしくなっていた。センサーだけが鋭くなっていた。
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