Aug 16, 2006

「神童」読了

 昨日は終戦記念日。髪を切る。散髪屋で、小泉首相、靖国参拝という新聞を見かける。色々思うが、ノーコメント。ただ、相手は死者であり、そのお参りであるから、深く考える必要がある。小泉首相も色々考えたんだろうけど、外国のことをどうこう言う前に、まだまだ考える余地がある。焼肉を食べに行く。彼女と戦争の話をする。詩の話もする。グッとこないと書けないという結論に落ち着く。朝は朝日新聞を読んで、大江健三郎のエッセイに何か書かれてないかと普段は読まないのに読んでみる。別に反戦のメッセージが読みたかったわけではない。特に面白いことは書いていなかった。特別なことをあえて書かないという戦略なのか。渡辺一夫(フランス文学、大江の師匠)と南原繁(政治学者)と公演したときの逸話を書いていた。もう40年以上前の不戦の集会。渡辺が南原に大江を紹介するときに「公演で、大江君は若いので、素っ頓狂なことをいうかもしれません」と笑った話。大江はその年、「個人的な体験」と「ヒロシマノート」を書く。ある種の昔話といえなくもないが、イデオロギーはともかくとして、何か印象に残った。さそうあきらのマンガ「神童」をフジコ・ヘミングのピアノ曲を聴きながら読む。「神童」はピアノの話だが偶然だった。「私が音楽だから」というせりふ、興味深い。ドラマとはこういうものか。「ゲド戦記」を見てもやもやしていたが吹き飛んだ。フジコの音楽も、技術的には素人の私が聞いても、すごくうまいわけではないんだろうけど、聴く者を受け入れる良い間がある。
 今日は掃除。お盆過ぎだが、寺が近いので、人出は多い。風が強かった。
Posted at 20:10 in nikki | WriteBacks (2) | Edit
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さそうあきらって

何か見ちゃった人という感じがします。

Posted by 高野五韻 at 2006/08/18 (Fri) 01:35:19

そうですね

極限の認識を感じます。
ここ最近でベストです。
みんな読んで欲しいです。
でも映画化はどうなんだろうか??と思います

Posted by 石川和広 at 2006/08/19 (Sat) 18:23:45
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