Mar 02, 2006
カウンセリングと診察と
ここのところ、ずっと外へ出られなかったのだが、今日は、二つイベントがあり、とても助けられました。なんか世界が灰色だったのが、マシになった感じ。体力的には、風邪なので鼻つまったり、咳したりしながら、寒かったけども、いい助言が得られた。朝はもそもそ起き出したけども、末木文美士「仏教VS倫理」を読みながら、近鉄電車に乗っていると、なんか本が面白かったです。著者(仏教学研究者)の師である田村先生が、戦時中、学徒出陣の時に、先生は、「法華経」信仰が篤い人だったけれど、上官から「天皇が上か法華経が上か」といわれて、「天皇が上」と答えざるを得なかった。それで、それが辛くて悔しくて研究の原点になったと書かれてあったのが興味深かった。それで田村先生を本当に信頼できると感じたと書かれてあったのがよかった。著者の問いも、仏教を疑いながら、真摯に仏教を問い直していくのでカッコいい。これは仏教への応援歌ではないかと思った。
それでカウンセリングに行ったのだけど、やっぱり、病気中に失った友達とか人間関係の傷が、残っていると感じました。だから、デイケアも人間関係の場所なので、疲れていたんだなと思いました。長い事、面と向かって人と持続的につきあう場所から離れていると、その離れた分だけ、リハビリがいるんだなと思いました。
それと、診察で僕が「デイケアでどこで自分を出すか抑えるかわからない」といったら、先生から云っていただいたんだけど、「他人か自分か」の発想になっていると云われました。(さっきの話じゃないけど、自分に極端な問いを突き詰めてしんどくなってた。)なんか例えなんだけど、二人で、一つの食べ物しかない時にどうするかと先生は云った。他人に全部あげちゃえば、他人を喜ばせてうれしいが、自分は食べられない、自分が全部食べちゃえば、お腹はいっぱいになるけど、相手に悲しい思いをさせて自分の気持ちもしんどくなる。そういう時どう分け合うかです。例えば半分にすれば、半分しか満腹にならないけど、相手との関係も保てて気分もいいといっていました。
僕は、失敗や、相手を傷つけることを恐れるばかりに、ずいぶん、余計な気を使っていたけど、それは、自分か相手かになっていたんだなと思いました。緊張で目先が狭くなっていた。
先生に「今のままでも、仕事は出来る。でも疲れる大半は、やっぱり人間関係、それがそこそこできるようになれば、大丈夫」と云っていただいた。就労を焦って考えたりしていたので、そこも助かりました。
なんか、素直になるほどと思えた一日でした。あとは実践がついてくるかです。
明日は彼女とコンサート行きます。リフッレシュしてきます。
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