Dec 25, 2005
折 鶴
折鶴は紙に戻りて眠りけり 高橋修宏なんと切ない句だろう。。。一日はやっと折鶴ほどの形になっても、また一枚の紙のようになって、うっすらとした哀しみのなかで眠るのだろうか。。。
この句は、今日の清水哲男さんの「増殖する俳句歳時記」で読みました。一読して、わたしは迂闊にも女性俳人の句だと思ってしまいましたが、この句は男性俳人の詠まれたものでした。しかし一旦「女性」だと思いますと、もうそこを抜けることはできません。
わたしくは以前、吉祥寺の「ゆざわや」で買い求めたまま、しまってあった和紙を探し出して、鶴を折ってみました。一旦折ってから、また一枚の紙に戻すことは不可能でした。たくさんの折跡の線がくっきりと残された一枚の紙があるだけでした。これは、さらに哀しいことになってしまった。。。かくして、わたくしの一日はこの「折鶴」に支配される結果となってしまった。。。
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