Jul 28, 2009
ドゥイノの悲歌ーメモ4
今日、リルケの「オルフォイスへのソネット・田口義弘訳・2001年・河出書房新社刊」が古書店から届きました。翻訳された「ソネット」の部分は、395ページのうちの最初の123ぺージまでで、あとの部分の大半は「註解」に費やされています。そして「あとがき」「索引」となっています。この1冊の大半を占める「註解」はとても読みやすい。
この「註解」では、「ドゥイノの悲歌」の書かれた時期と「オルフォイスへのソネット」が書かれた時期がわずかにクロスしていることがわかります。またさらに再度ここで言っておかなければならないことは、以前に「ドゥイノの悲歌」でも少しだけ書きましたが、「悲歌・1」「悲歌・2」が書かれた後には、第一次世界大戦の勃発、この「悲歌」の進行に大きな打撃を受けています。リルケは彼の生涯のうちで、最も苦しい日々を生きたのです。この時代背景を抜きにして「ドゥイノの悲歌」を語ることは許されないことでしょう。
* * *
無駄話をすれば(^^)、この本には「謹呈・著者」と書かれた栞がはさみこまれたままでした。さらに栞紐はページ内で折り曲げられたままだったということは、この本を贈られた方は、ほとんどお読みになっていないと言うことですね。おかげで新品同様の本でした。お値段も新品よりもお安いのでした。ラッキー♪
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