この前の詩集のあとがきを見たら、「アトランタ五輪女子マラソンの夜に」とあった。そうか、あれから8年たつのか。 詩集「ア」はその8年の結実というわけだ。「こんなもんでオマエ世に問うつもりか」という自分の声が低く耳鳴りのように聞こえるけど、「こんなもんでも、出すしかないだろ。出せば、世間の風向きがわかる」という声が今年届いたので、出すことにした。 思えば、これを読んでくれている方々のおかげで私の詩は成立する。さまざまな場所で接していただいたみなさまに感謝申し上げる。