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ぺこの植物写真・掲示板
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タカサブロウ 投稿者:peco ('o') 投稿日:2003/11/06(Thu) 15:30 No.561  

タカサブロウは稲の渡来とともに帰化したものらしいが、よく似たアメリカタカサブロウは第二次世界大戦後に日本に帰化した植物らしい。
タカサブロウは人の名前で、昔、貧しかった高三郎という人が、この草の茎を使って紙に文字を書いたという話がある、この草の茎を切ってしばらく置くと切り口が黒ずみ、茎で文字が書けるからだ。別名を墨斗草(ぼくとそう)と言うのもそのため。種は水で散布される。

戦争はこんなところにも、影響し生態系が変わる。

とまれ、わたしは宮沢賢治の「風の又三郎」の主人公、高田三郎の名は、案外こんなところから名づけられたのかも知れないと思ったりする。アメリカタカサブロウは無い時代だったのだから。



「残菊」  伊藤圭介 秋 投稿者:peco ('o') 投稿日:2003/11/08(Sat) 01:38 No.571  

小菊が好きです。やはりそういう日本住宅がいい。お金はないけど。
しっとりした小菊は本当に抱き寄せたいほど綺麗です。電車でちょっと出かければ、小菊はいっぱい見られるのに。



これが「ワイルドストロベリー」... 投稿者:peco ('o') 投稿日:2003/11/07(Fri) 23:01 No.570  

新築されたお家の前庭が、ハーブ庭園のようになっていて珍しそうな花が咲いています。
あまりハーブは知らないのですが、このお宅は塀がない。
そこで、「あれっ」と思ったのが、このいちごです。ウエッジ・ウッドのコーヒー椀、似ていませんか?

以前、いただいたウエッジウッドのお茶が美味しくて、高価なものとは知らずに飲んでいました。無くなったので違う紅茶を買ったら・・・・全然違う。でも、都内では売っていないらしく。原産地が特定されているのは入りにくいらしい。
美味しい紅茶教えてください。



伊藤圭介、シーボルトの弟子の画 投稿者:peco ('o') 投稿日:2003/11/07(Fri) 16:12 No.569  

伊藤圭介はすごい。

「シーボルトは本草学者の水谷豊文,弟子の伊藤圭介や大河内存真,さらに宇田川榕菴,桂川甫賢などを「日本の植物学者」と記している」

のだが、この人の画はとてつもなくいい。動物も蝶も、まるで日本のビュフォンだ。
http://www.ndl.go.jp/zoshoin/zousyo/03_itou.html
風貌もいい・・・かな?(熊楠と区別できないかも 笑)

あ、「ガマズミ」です。



リンネソウ 投稿者:peco ('o') 投稿日:2003/11/07(Fri) 09:22 No.566  

「リンネは,植物も“結婚”をすると考え,結婚形態や雄しべ,雌しべの数などをもとにして植物を分類した。各グループの名前にも,妻,夫などという意味の言葉を使っている。たとえば,雌雄両性花をつける植物は「1つのベッドでやすむ」,1本の植物で雌花と雄花の両方をつけるタイプは「1軒の家で別々のベッド」などとした。

 リンネの分類に基づくと,一夫一婦制にしたがった植物はごくわずかで,“一妻多夫”の植物も多かった。敬虔なプロテスタントであったリンネは,この分類体系であからさまな性のイメージを表現しようとしたわけでは,もちろんなかったが,低俗な恋愛小説よりも下劣だと決めつける知識人は少なくなかった。

 また,リンネの分類体系を見ると,彼が18世紀当時の価値観を自然科学の世界に持ち込んでいることがわかる。たとえば,まず雄しべに基づいて植物を分け,それから雌しべに基づいて細分している。雄しべを優先させる生物学的な根拠は特になく,ただ性別に対する伝統的な考えが入り込んだのである。この体系は皮肉にも,民主運動が盛んで「人類は生まれながらにしてみな平等」という考えが浸透しつつあったヨーロッパで,女性は男性に従うのは“自然なこと”であるという理由付けにもなってしまった。 」日経サイエンス・マガジンより

<続き>
江戸時代の終わり近く、1835年に宇田川榕庵が著わした「植学啓原」という書物の第1巻に「第十八図 林娜氏二十四綱」という図がのせられている。これはリンネ(1707〜78)の Systema Naturae(自然の体系 1735)で彼が示した植物分類の図表を紹介したものである。宇田川榕庵(1798〜1846)は、「菩多尼訶教」[ぼたにかきょう](Botanicaは植物学)などを書き、江戸時代にヨーロッパの近代科学を紹介、その啓蒙に努力した「蘭医、洋学者として高く評価されている。化学にも明るく、今でも使われている還元・細胞・水素・窒素・酸素などは、榕庵が翻訳した言葉。ほかにも音楽理論やコーヒーの解説書「哥非乙説」まで書いた。最近は、榕庵研究も活発で、著書の『植学啓原』の現代語訳もなされている。
さて、リンネの「二十四綱」は植物を二十四の綱に分類したものであるが、その基準に彼は植物のおしべの数をもちい、第1綱はおしべ1本のもの、第2綱は2本のものというように,第13綱までもうけ、さらに雄しべと雌しべの相対的位置や大きさで第23綱までつくり、最後に隠花植物(苔など)を第24綱とした。今日の分類と比べるとかなりのへだたりがあるが、リンネは植物も人間と同じように結婚し、おしべの数は結婚形態を示すものと考えていたのだ。
では、それまでの分類はどうであったか?アリストテレスが生物を「動物」と「植物」に分けていたのを、そのまま使っていたという。



冨澤 様へ。 投稿者:peco ('o') 投稿日:2003/11/06(Thu) 01:39 No.559  

素人なので、わかりませんが不安定な種は例えば「シシトウ」あれは辛いのと辛くないのがあって、不安定な野菜だからだそうなるらしい。あとはツユクサ。シロバナなんか良く出ます。
こういうのは種そのものが不安定だといいますが、種の交雑が盛んな、キク・バラは種としては、安定していると思います。Fiは別ですが・・・・・。まぁ、DNAレベルではわからないことが多すぎだけど。



Re: 冨澤 様へ。 冨澤 - 2003/11/06(Thu) 18:38 No.563   HomePage

ツユクサ、シシトウなどは遺伝子が発現する個体差が大きいということでしょうが、種としての同一性を維持している以上は変異種ではないと思います。
私がバラ科、キク科についてツワブキについては言ったのは、例えばバラ科の桜、蜜柑などは枝変わりとかもあって、品種が多いですね。
キク科も昔私が自分の好きな植物を調べると、大半の種類がキク科に分類されていました。新大陸やマダガスカルのような孤島(アフリカ大陸と繋がったことはあったそうですが、恐竜の時代。鳥のせいでしょうか。花の咲く植物は恐竜時代の末から始まっています。この植相の変化に恐竜が追いつけずに絶滅したという説もありました。)も含め、キク科だけで全世界の分布をカバーしてしまいそうです。一挙に進化・分化していったのでしょうね。
一番の問題は、動物学については進化の系統樹について我々一般のものもある程度は知識があるのに、あまり植物の系統樹についてはよく知られていないことにあるでしょう。いまペコさんが遺伝子レベルのお話はしていましたが、特にシーボルトや江戸時代の形態学的な判断だけではもうひとつすっきりとしない面が私にはあるのです。植物の葉ほど葉脈を基本にして合体、分岐して行ったものはないのですから。むしろ花のような生殖器に注目した方が良いのかも知れません。
もっとも遺伝子だけでは正確な分岐点ははっきりしないそうで、例えば鯨は私の子供のころは偶蹄目のうち牛に近いとかいわれていましたが、その次に駱駝に近いとか、言われていた。現在はどう言われているのでしょうか。NHKの特集では発掘例の少ない動物を想定していましたね。ここでも私はへそ曲がりで、では鯨は基本的に肉食なのに偶蹄目が猪も含め基本的に草食なのはどうしてか?とか問いたくなるのです。
確かに論理と(生物)の事実とのすり合わせは難しいものです。



Re: 冨澤 様へ。 peco ('o') - 2003/11/07(Fri) 09:00 No.565  

リンネ(Carl von Line=カール・フォン・リンネ1707-1778)は牧師の子としてスェーデンに生まれ、大航海時代の博物学者となった。生物を属名と種名で表す分類学の基礎を築いた。彼は1737年に「植物の属」1753年「植物の種」で植物を雄しべや雌しべの数や形に基づき、当時の植物を7700種に分類した。それまではアリストテレスが生物を「動物」と「植物」に分けたのを、階層化したまま使っていたのだ。いまではCamellia japonica Linnaeus=ツバキはCamelliaが属名japonicaが種小名Linnaeus(Lineのラテン名)が命名者名というようになっている。この二名法は、その後の植物の命名法の出発点となり、国際植物命名規約の基準とされて現在に引き継がれている。さらにリンネは♂、♀の記号を考えた学者であった。♂はローマ神話の軍神マルスおよび金属の鉄の記号であり、♀はギリシャ神話の美の女神ビーナスおよび金属の銅の記号であった。
学名は植物の種に関する知識を、世界の人々が共有することが可能になったということを意味する。18世紀の博物学の時代は、このように(natural history)動物・植物・鉱物といった自然界に存在する物について、種類や性質などの情報を収集・記録し、さらにそれを整理・分類する自然誌(史)を発明したばかりでなく、壮大な試みとして植物のみならず、動物などにもおよんでいる。霊長目(Primates)、ホモ・サピエンス(Homo sapiens)ですらリンネの命名なのだから。現在、世界中から報告された生物の主の数はざっと150万。これらが全部リンネの方法によって登録され、今後も登録され続けるドラマは今も進行している。・・・・というわけで、リンネは♂♀というか、敬虔なプロテスタントであったため、花を家庭にたとえ観察をしている時、そのくびきから遁れられず、大変な思いをしたようです。・・・・・別項(笑)
わたしは、昔の植物図鑑を見てそこの仲間にはいっていたのかとか、一族一種になっちゃった花などがまだ動く可能性があるのではないかと思ったりしています。
分類は大変重要な、考え方ですが、世間に統一する名前をあらわす手段であって、植物学ももっと遠くへ行こうとしてるのだと思います。スレッドあげますね。



「ユウゼンギク」 投稿者:peco ('o') 投稿日:2003/11/05(Wed) 16:52 No.553  

秋は青い菊も多い。
園芸種だけれど、好きなキクです。



Re: 「ユウゼンギク」 情報提供@冨澤守治 - 2003/11/05(Wed) 23:29 No.558   HomePage

向日市では菊栽培が盛んです。懸崖の菊と言って、脇芽を生かして、地を這うように大量の花を竹籤に副わせます。何か緑色の花を咲かせたとか聞きます。


Re: 日向市はおもしろそうですね... peco ('o') - 2003/11/06(Thu) 01:52 No.560  

遺跡が見られるのはいいですね。勿論花も。
以前、職場の立替の時にすぐに江戸の地層になってしまうので、歴史の浅さを思い知った感がありました。

友人がバイトで発掘に行って、骸骨を掃除しててブラシでさっとやったら、ぼろっと壊れてしまったと・・・・後日談。

菊人形も明治の頃は、あちこちでやっていたそうです。



Re: 「ユウゼンギク」 冨澤 - 2003/11/06(Thu) 18:49 No.564   HomePage

あぁー、「向日市ムコウシ」京都市の南西、東は桂川以西の南区、伏見区、西は中山からの長く低い丘陵で西京区に接し、その丘陵が平らになるところで、南側の長岡京市に接します。全国で一番面積の小さい市制のある街として有名です。桓武天皇の長岡京はこの市の東部地区を中心に存在していました。ちなみに私は西京区に住んでいます。京都市の近郊農業、産業だけでなく、この辺りは後の平安京の起源、ゆかりの地で、歴史的にも面白いところです


洋菊って書いてあるぞ? 投稿者:peco ('o') 投稿日:2003/11/06(Thu) 15:49 No.562  

『本草図譜』(ホンゾウズフ)岩崎潅園・編著 写本 [183?−?]

「日本で最初の一大植物図譜。96巻92冊からなる。岩崎潅園が直接目にした草木を写生した図に簡潔な解説が付記されており、特に図が科学的で彩色が美しい。全体の構成は本草綱目の分類によっている。本書には野生種のみでなく園芸品種の草木も含まれ、約2,000種が掲載されている。ほとんどが著者の自園で鉢植えされたもので、20余年の歳月を費やし文政11年(1828)に完成した。」



ツワブキ 投稿者:peco ('o') 投稿日:2003/10/29(Wed) 16:18 No.502  

冬の季語だと思うけれど、日当たりのツワブキが咲き出している。本には花期が長く、よく海岸に自生していると書かれているが、本当に野生のを海岸際で見たのは佐渡でした。岬の斜面に、いっぱい咲いていました。



Re: ツワブキ peco ('o') - 2003/10/30(Thu) 10:23 No.506  

シーボルトの描いたつわぶきです。



Re: ツワブキ 冨澤守治 - 2003/10/30(Thu) 12:40 No.507   HomePage

こちらは初めて、ペコさん、こんにちは。
つわぶき、京都の庭園しか知らないもので全国的にはどうか知りませんが、日本庭園の泉水(センスイ)のそばに植えます。上には灯篭を配して、茶室などではそこで手を洗います。
よく生えてきますが、前の葉はすぐ枯れて汚くなりますので、絶えず摘み取りが必要です。
そうですか、やはり水辺に生えるものだったのですね、自然を取り入れた日本庭園は、世界的に独特の風情で、発想の起源を考えるときには面白そうですね。
シーボルトの絵、あまり似てませんね。鎖国制度で自由に全国を回れなかったとか、押し花や絵を参考にしたのでしょうか。



Re: ツワブキ 冨澤守治 - 2003/10/30(Thu) 12:49 No.508   HomePage

あっ、そうそう書いときます。私の知っているツワブキは、花の下の花芽の葉がそんなに大きくありません。


Re: ツワブキ peco ('o') - 2003/10/31(Fri) 23:14 No.510  

シーボルトの絵は弟子がふんだんに標本をもってきたので、6年の割には申し分がないんじゃないかと思います。この画のように後ろに点線で葉などを配す書き方は、ヨーロッパの絵描きのなかにいます。そういう流派の影響がでていると思います。
で、リンネの唱えた分類という発想が当時の日本にはなかったため、この画ではとりわけ、キク科であることに力を入れているのかも知れません。画材も違うのでしょうが、日本人の描いたのがみつからないo(ToT)o



Re: ツワブキ peco ('o') - 2003/11/01(Sat) 02:28 No.513  

庭のことは全然知らないのですが、ちょっと調べています、つわぶきは斑入りやちりめんなど、園芸種は見かけますが地味ですね。
でも、一年中常緑、花期が冬、日当たりでなくとも咲く。この条件は日本家屋ですね。日本家屋アイテムってあるよねん。
キャラブキの材料は、北はフキないしはアキタブキ、南ではキャラブキになるようです。キャラブキはしっかりあぶって揉んで、腫れたところに貼る・・・・母がやっていた民間療法。



Re: ツワブキ  2 peco ('o') - 2003/11/05(Wed) 22:42 No.555  

日本人の描いた絵がまだ、見つかりません。
これもまた、シーボルトの描いたもの。日本植物誌(Flora Japonica)からです。
「シーボルトは彼の『フロラ・ヤポニカ』を完成させることなく1866年にミュンヘンで亡くなった。70歳であった。彼の手元に残された慶賀らが描いたおびただしい数の日本植物の素描画がシーボルトの壮大なフロラの構想を想い起させてくれる」

「シーボルトは来日中に植物学と園芸が進んだ日本の状況を目の当たりにし日本の植物を導入しヨーロッパの園芸を豊かなものにしようとしていた。」そうです。

この画で、冨澤さんのナゾは溶けましたか。もう少し捜してみよう。変異種があるようです。



Re: ツワブキ 冨澤守治 - 2003/11/05(Wed) 23:22 No.557   HomePage

ナルホド。品種的な問題であったか。確かに上の絵が、我が家に生えていたツワブキです。しかし同じ庭に小さな葉が花芽に出ているのも見たことがあります。環境的な問題であるかもしれません。
詳しく知らないけど、キク科はバラ科とともに変異種が多いのですね。これだけ変異が多いと進化・分化を確認するのは大変ですね。



「ヌルデ」   photo by Hirar... 投稿者:peco ('o') 投稿日:2003/11/05(Wed) 16:42 No.552  

会社の近くの紅葉だと送ってくれたひらりん、ありがとうございます。これはウルシの仲間ですが、一番わかりやすい「ヌルデ」です。羽のような葉の付け根に、ヒレのようなものがついています。それで見分けられる。
にしても大胆な構図ですね。d(-_^)

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