沖縄の料理・食材の窓


島添大里城のデイゴ




 古琉球時代という琉球史の編年があります。グスクと呼ばれる城が築かれた12世紀前後から16世紀の第二尚氏王朝誕生前を「古琉球時代」といいます。

 沖縄にグスクは200余りあり、今も城壁や井泉と呼ばれる泉が残っていて、古琉球時代を辿ることができます。どこのグスクへ行っても感動するのは、その眺望です。
 ゆったりと海を眺めることが出来ます。海に祈り、かつ、海を見張っていたグスクといえると思います。謎に満ちたグスクですが、古い野面積みの石垣を見ていると、時間を飛び越えてしまいそうになります。魅せられるというものです。

 このデイゴは巨木で大人ふたりで抱えるくらいの太さの幹です。訪れる人も少ないひっそりとした島添大里グスクで、遠慮なく大地にヌクヌクと育ったようです。危機感のないデイゴは花を咲かせない。期待して出かけていくのに、いくたびにデイゴは葉が繁っていくばかりでした。しかし、なんともおおらかな木の様子に「いいかー」と、帰ってきたのです。

 さて、きょうは古琉球時代のグスクの御庭(ウナー)へ、Let's try!





2004.4.19




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