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日録、風のなかで話しましょう


2004年6月

2004/6/26(sat)
 6月も終わり、「詩学」7月号到着 

この6月を振り返ると2個の大きな台風、ほかの日は空梅雨、今日も曇り空ながら干すのに十分なほど。灰皿町のほかの人の日記を見ても、天気の話題が例外なく出てきます。
今日はまた異常に蒸し暑くて、兎角タオルがひと拭きすると、濡れてしまうほど。最近使わない「異常気象」という言葉、相変わらずそしてまさしく「異常」です。健康と経済的理由で止めていたクーラーを、この時期は寝るときと事故受付の時以外は点けないのですが、夕方から点けています。
 
それで5時半から、これを打ち出した8時頃までで今日着いた「詩学」を、投稿作品と若干の記事を残してざっと読み切りました。(最近は読むものが多くて速読。)
今月号は作品がみんな、解り易さと出来栄えの良さを両立させているものが多い印象を受けた。
なかでも先田督裕さんが、松田(本橋)克行さんの最近の作品を引用しつつ、追悼文を書いておられるのだが、(私はお二人とも存じ上げていない。)この作品が普通のレベルではなかった。何に拘るでもなく、飾り気なく、断片であっても、記憶に残りそうな佳作でした。

At the end of the June it's a little bit of Rain!

2004/6/22(tue)
 台風報告 

台風6号で、私の近所には停電が在った程度です。mitsuiさんも大丈夫。川の増水、崖崩れはこれからです。ご注意下さい。台風は身構える割りに、被害の確率は少ない。しかし被害は、起これば甚大です。と、保険屋は奥さん方を脅して、大金をせしめてくる。いわば脅迫産業です。

2004/6/20(sun)
 大型の台風が、 

この京都に向って一目散に来ているようです。
灰皿町の住人の本宅でいえば、すでに沖縄は通過、京都の次はmitsuiさんの住む金沢です。
私は瀬戸内の海岸べり、湾の奥に住む親戚がいます。そのうえ台風の来る時刻と満潮が重なる。高潮が心配です。
海を越え、水蒸気で勢力を高めた嵐は内陸に入り、その力を出し尽くそうとするかのよう。
現在の予報円では、京都は一番風速の激しい台風の目の右側、進行速度と渦の方向が一致する方が通りそうです。明日の朝、9時頃に一番ひどくなります。私は通勤がないから良いけど、保険会社の社員たちが心配です。
(女性社員の皆さん、見てますか?笑。)
いまのところ(6月20日の夜半)は嵐の前の静けさ、京都盆地は不気味に(いつでもそうですが)用意を整えて待ち構えている感じです。京都の人はこういうのにも強いですよ。笑。蒸すように暑い夜です。
 
ざわめいて地に蒸れる邪鬼どもよ嵐に適う藪は猛しく
 

暑く蒸す京の干潟に鬼住めば嵐の怒りいかほどかある
 

詩の中に歌を入れてきたせいか、どうも歌のみで話が通じないようです。これは今後の私の課題です。

2004/6/18(fri)
 大型台風の接近と示談金詐欺 

大型の台風が近づいていますが、現在のところ、雲が多い程度のことで、京都はよく晴れています。
 
ニュースを見るにつけ、オレオレ詐欺とか、電話一本で交通事故の示談金の詐欺が横行しているようです。
 
保険屋をやっていると、理解に苦しむわけで、示談金の支払いというのは普通は保険会社が支払うものではないでしょうか?仮に自前で支払う稀なケースとしても、警察に届出、交通事故証明書を待って(出るまで一ヶ月は係る。お役所仕事。)、見てから支払います。さらに示談書を取り交わしてからするのが示談ではないかと思います。
 
対物だけの事故でも保険会社は、被害者や加害者に数度は連絡しますし、対人事故であればもっと回数は増えます。対人でも任意保険がかかっていない場合は、自賠責の調査事務所に被害者請求するのが常ですし、この手続きは並大抵ではありません。
(だから任意保険では、自賠責の傷害120万円、死亡後遺障害3000万円の限度額内で済む事故でも、保険会社が立替払いをしています。一括払いと言います。)
 
もし当事者が直接支払うような場合は、弁護士に任せるか相談だけでもするのが普通なのです。或いは普段から経験のある保険代理店さんに契約をしておくべきでしょう。

2004/6/16(wed)
 この週末くらいが夏至 

京都は大きい盆地だから、それほどでもないですけど、夏は日が遅く昇り、早く沈みます。その代わり空が白む時間・暮れなずむ時間が長いです。朝焼けと残照。そして蒸しあがる。どうもアクアリウム的な環境です。

2004/6/13(sun)
 こんなに晴れていて良いのだろうか、 

そう思えるほどの快晴です。まっ青な天蓋。晴朗な日。
京都、西山の柿畠の若葉は日を照り返して、目映いほど。田に植えられた早苗の間を風が渡るのが見えます。生き物の春秋はこの夏が決めるもの。いちど寒冷に適応した人間にはつらくとも、生物たちにとっては最高の季節です。
どんなに暑くても、私には、この生命力に溢れる夏が、実は一番好きな季節です。きっと良いことがある。そんな気がする季節。私の人生はいまが夏、そう思わないと。

風の吹く丘に緑の葉は映えて青空の夏、陽はともにあり
 

2004/6/10(thu)
 異業種間闘争 

現在出版界の最大のライバルはパソコン・携帯などの情報機器であり、詩には音楽CDです。
今日は、大阪の家電メーカーが国外のメーカーを特許侵害で訴えたために、取り扱っているスーパーから販売停止になった、と聞いた。かつて農業の自由化のとき、労働界は賛成した。
保険の自由化のときは、この惨憺たる有様を見ずに、保険代理店のみを攻撃したマスコミがあった。
何かがおかしい、そう思われないでしょうか?

2004/6/7(mon)
 雨あがり、陽が照れば、 

午前中に降雨。昼から梅雨とは思えないほどのカンカン照り。仕事がヒマなので、丹念に掃除をしていたら、タンクトップに縞模様。蒸しあがる気温のなか、汗が塩を葺いています。めくるめく、そう夏です。

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2004/6/6(sun)
 梅雨が明け始めるころ、祗園祭が始まる 

本日、京都も梅雨入り。毎年梅雨は重く感じられます。
この重さが続く頃、四条烏丸界隈には祗園囃子が聞こえ、祗園祭の準備が始まります。保険業界の改変で、今は場所は南の鉾町に一筋下がりましたが、かつて私は四条烏丸の長刀鉾町にある京都三井ビルに絶えず通っていました。隣に長刀鉾の町会所、町家(チョウイエ)があります。会社に幾たびに長刀鉾の鉾建て、組み立てを見つつ、一日中続く祗園囃子を聴きつつ、仕事の打ち合わせ、事故の処理を保険会社の担当者と議論してきました。今はありませんが、祗園祭の資料館も同じビルにあったのです。人も羨むような話に聞こえますが、宵宮のある7月中旬は交通止めになり、自動車で会社に寄ることができなくなります。「コンチキチン」が騒音ではありません。年中どこかで聞こえてもいるのです。
京都の中心部に住んでいる町衆は、いまはもう少なくなって、郡部や市の郊外から、実に5千人余の人々が1年12ヶ月のうち1ヶ月続く祭の準備に集まります。準備・練習などほとんど年中行事でしょう。この熱意に支えられて、この大祭は続いてきました。主旨はこの祭りの起源にあって、梅雨の明ける頃、そして平安京が始まった頃、日本国中に流行った悪疫の退散です。人の健康を願う祈りでもあるのです。
祗園祭の古い形、平安時代の祗園御霊会の頃は、現在よりも大量の山鉾があったと言われますが、応仁の乱で壊滅に帰してのち、太閤秀吉が数々の鉾町を現在のように四条烏丸界隈に集めたと言われます。様々な話を聞きますが、この場所は鴨川が氾濫して、祗園社を見据えて反対側、河原町を越えて水の漬かない距離にあり、富裕な商人が集まる場所であったからだとも言われます。かくてこの千年を優に超過する祭は、いまも金融街と織物の街に支えられています。
私の詩集「夜桜は散り落ちて」所収で、書評ほか評判をいただいた「祗園祭」の詩は、私になじみ深いせいか、30分ほどで出来た詩です。しかし詩作後にも調べることが多く、内容には間違いはなかったのですが、「祗」の字は下の「_」が無く、この字はパソコンのワープロにはありません。京都市内や関係団体のホームページまでが、さらに違う字を使っており、出版社とも議論になりました。最後には京都市の紹介で祇園山鉾保存会に問い合わせる始末でした。これも伝統の深さでしょうか。
窓辺は少し晴れてきたようです。今年の宵宮、巡行は晴れればよいのですが。「祗園祭」の一部です。
 
・・・だが心はそのことにより癒されているのか/こうしても、生きることはまだも何かに辿り着いてはいない・・・(中略)
京都の日常は深い歴史の闇のうえに営まれる/七月、その歴史はこの地上に現れる/・・・/八坂神社の祗園社を見据えて/鉾町と呼ばれるビル街に/真木を立てる鉾、山が立つ
(中略)祇園祭、厄よけの祈り☆/京都の夏、…五山の送り火…/夏の大文字まで

 

詩集「夜桜は散り落ちて」

 

 

2004/6/3(thu)
 踏み石 

普通、私にはあまり無いことですけど・・・、困った、書くことが無い。詩でも、文章でも、書けと言われれば書いてしまう特技があるのですけど・・・
病みあがりのせいか?あるいは、保険屋というのは不思議なもので、毎年満期の都合で、暇な時期と忙しい時期がはっきり分かれる、―世間一般の保険契約の満期の時期的な増減とも一致しない。私の場合はイネ科花粉症のせいで、過去の営業成績が悪かったせいだと思う。―つまり過去、詩でも文章でも忙しい時のほうがいいものが出来ている。「事故が来ないかなー。」いや!来ないほうがいい!
危なくなって来たし、これだけ書けばいいだろう。下の暗く辛い話をいつまでもトップに置くのも気が引ける。



 
*なおこの件については、鈴木志郎康さんが簡明で優れたコメントをされています。
『曲腰徒歩新聞』6/04



 

2004/6/2(wed)
 ネットの注意点 

昨日はショッキングな事件がありました。長崎の少女による少女殺人事件。言い知れない雰囲気が漂っています。
少年事件で、この年齢では、今後もそれほど事実と心理的な過程はそれほどはっきりしないでしょうけど、現時点で昼のニュースを見る限り、ホームページへの書き込みが原因だと言う。
その点に限って言えば、社会性はおろかまだ日本語・漢字も十分に習得していない、小学生の段階でネットトラブルが起きるのは当然ではないでしょうか?大人でも、電話でもない、この文字だけの世界で相手の反応も無しに、トラブルなく過ごせるひとは少ないのです。灰皿町は恐らく言葉だけで意思疎通するという適正では、これほどの人たちが集まっているのは特別の例でしょう。しかしこの場合は、はるかにそうではありません。
子供には子供の世界があって、そのレベルで動かないといけない。ネットに参加するのであれば、適切な指導者が必要でしょう。同じような例として、詩の投稿欄も投稿者の年齢を書かせるのも、ひとつにはその意味もあります。これはぜひ各誌とも取り入れて欲しいことですが、ミッドナイト・プレスでは年齢により投稿者を分けています。
掲示板などで私たちも、未知の人の書き込みが在った場合、相手の年齢を推し量るのが、チェック項目のひとつである点は強調しておきましょう。

test

再びの夏 

 来ています。

2004/6/5(sat)
 血液型判定 

やっと書く話題が見つかった。(下記)こういう機会があれば、必ず書こうと思っていたもの。忘れてました。
迷信の最たるもの、血液型占い?判定?どちらでも。あの不愉快なるもの、人類、かくも退化したかと思う例のあれです。話題の少ない人たちが言うことです。
輸血の際に重要だとか、一番よく知られた血液型の一つというだけで、どうして人間の行動や性格が決まるのだろう?血液型など山のように種類がある。かつ体液を構成するものは血液だけでもない。それとも人間の起源にはA・B・Oの3種類があって、各々性格と生活行動の違う3人種が混ざり合っているとでも、いうのだろうか。それなら突然変異や、一定の速度で変化して、生物種と他の種との進化上の距離を計るDNA時計という、いまや常識となった考え方まで排除されている。
ようするに非科学的。馬鹿げている。アメリカなどracism、人種差別にうるさい国なら社会的生命に関わるほどの問題発言なのだ。(私がB型だから、こう言うのではない。)
「あらっ、冨澤さん、B型!そうすると・・・」こう言ったのは看護婦さんだった!採血をしながら、そんなことだけは言わないで欲しい。
 
昔のことだが、傘を毎日もって歩く人は執着心が強いとか言われた。こういうものは状況によって決まる。忙しい人に毎朝天気を見て用意をしろというのだろうか?ヒマ人が考えそうなことです。論理や前提の無視ですね。
下の日録にしても、殺人事件の原因がすべてインターネットだと言っているのでもない。ネットが介在したとして、それは未熟な人には怖いものだということです。

2004/6/4(fri)
 
*なおこの件については、鈴木志郎康さんが簡明で優れたコメントをされています。
『曲腰徒歩新聞』6/04

日付間違いで重複しています。お捨て置きください。

2004/6/1(tue)
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なんだろ?

いまさっきリアルプレーヤーを聞くサイトがあって、聞いたそのあと突然デスクトップ・パソコンの本体部分から猛烈なモーターの回転音がする。と同時にネットのダウンロードがストップした。すべて「表示不可」。どのサイトもトップページ(キャッシュに入っている分でしょう。)以外表示できなくなりました。
ネットウィルスかも知れないと思い、LANを引き抜き、これはモバイルノートのパソコンで打っています。デスクトップのほうは、ウィルス・スキャン中。
あっ、いま完了しました。「ウィルス検出なし」です。気温が急に上がったせいかな?これからスパイウェアのスキャンをします。



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