植物の名前
花の名前などを知りたいとき、漠然と探すにはどうしたらいいのだろうか。分類方法など全く知らないから、何をどう引いていいのか分からない。せいぜい写真入りの大歳時記を繰ってみることぐらいしか出来ない。 反面、名前からこの花はどんな花なのだろうかと探ることは、ネットで調べれば簡単である。 これって、意外と問題かも知れない。物事を具体から見るか抽象から見るかということだ。 わたしにとって個々の花は、個々の出会い・経験とつながっている。これは生まれた家の庭の隅にあったもので、おばあちゃんが花瓶に挿していたもの。これは昨日行った山のあそこの曲がり角にあったもので、そのときは霧が立っていた、等という背景や物語をもったものなのである。
わたしの脳細胞は分類ということが大の苦手である。調べて、分類して、ラベルを貼るという一連の作業には馴染まない。また、たとえ何属何科であると記憶したとしても、同属同科のものとの関連が今一つ納得できない。だって、あれはわたしが嬉しい時に見たものじゃないか、これはお腹のすいてた時に見た花じゃないか。それは、わたしの中では、断固別物なのである。 あえて分類するならば、見た時と場所による触覚的な分類しかない。
ああ、この馬鹿頭め! きっと日常のあらゆるところで馬鹿をさらしていることだろう。半泣きでもそもそと穴にもぐることが多い。 晴れ。ときどきトンビ。 くもり。たいてい犬。 雨。いつもモグラ。
北陸地方に前線停滞中。
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