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海岸日記


2004年9月

2004/9/28(tue)
晴れて

免許証の更新をしてきました。体調万全に整えて行きました。新しい眼鏡の功あって、山勘も冴えて、どうも上と言ったら本当に上だったようで、視力検査をパス。
さあこれで5年間はオーケーですぞ。
ああ緊張した。それにしても、最近は写真の用意も要らないのですね。けそっと肩の力が抜けて、食欲ないです。
今ここで甘いものを食べはじめたら、喉まで詰めても止まらないと思う。くわばら、くわばら。

2004/9/27(mon)
実々しく…

どこをみても、草にも木にも実がついていて、触れなば落ちんの風情。
小さな花の小さな実に、いかほどの種子が?
おお慌てで毟り取った。ゴミ袋いっぱい。
連鎖する植物生命の(昆虫生命も)、その一筋の流れを絶ったわけである。ヒトゴロシィ…。カヤツリグサが夢に出て来て、耳鳴りみたいな叫び声をあげましたですね、ふんっ!
今日は朝から雨。冷たい雨です。
仕方ござんせん、死体のごとき1日を過ごすことと相成りましょう。

2004/9/24(fri)
植物の名前

花の名前などを知りたいとき、漠然と探すにはどうしたらいいのだろうか。分類方法など全く知らないから、何をどう引いていいのか分からない。せいぜい写真入りの大歳時記を繰ってみることぐらいしか出来ない。
反面、名前からこの花はどんな花なのだろうかと探ることは、ネットで調べれば簡単である。
これって、意外と問題かも知れない。物事を具体から見るか抽象から見るかということだ。
わたしにとって個々の花は、個々の出会い・経験とつながっている。これは生まれた家の庭の隅にあったもので、おばあちゃんが花瓶に挿していたもの。これは昨日行った山のあそこの曲がり角にあったもので、そのときは霧が立っていた、等という背景や物語をもったものなのである。

わたしの脳細胞は分類ということが大の苦手である。調べて、分類して、ラベルを貼るという一連の作業には馴染まない。また、たとえ何属何科であると記憶したとしても、同属同科のものとの関連が今一つ納得できない。だって、あれはわたしが嬉しい時に見たものじゃないか、これはお腹のすいてた時に見た花じゃないか。それは、わたしの中では、断固別物なのである。
あえて分類するならば、見た時と場所による触覚的な分類しかない。

ああ、この馬鹿頭め! きっと日常のあらゆるところで馬鹿をさらしていることだろう。半泣きでもそもそと穴にもぐることが多い。
晴れ。ときどきトンビ。
くもり。たいてい犬。
雨。いつもモグラ。

北陸地方に前線停滞中。

2004/9/23(thu)
夢のなかでも子は育つ

胸が痛くて、血痰も出て、朝からでっかい湿布を貼っている。今は少しよくなった。
こんなこと言うと気にしてくれるあなた――1人くらいはいるよねえ――別に毎度のことだから心配要らないっすよ。
お彼岸だなあなんて考えたもんだから、夢に感情が溢れちまったすよ。
夕陽のあたっている向こうの台地に、生後三日で亡くなった娘がいる。高校生にまで育っちゃって。友達と談笑しながら自転車を走らせている。あっ、ユウちゃん! でもその道はこちらの道とは通じていない。だめ、ユウちゃん、そっち行っちゃ駄目! 待ちなさい、ユウちゃん待ちなさい! 
大声で叫ぶ(つもり)ものだから、でもやっぱり声が出ないもんだから、胸が爆発しそうになるんでげす。
物凄い力を入れたんだなと思う。スゲエ痛いんすよ、胸が。
肩もガンガンに凝ってしまうし、頭痛はするし…。
考えてみれば、山道ってのは、頂上から道が流れていて、いずれその道は平地に溶け込むんだよねえ。平野ってのは、山のなれのはてなんさぁね。じくじく水に侵されていく記憶、まあそんなものさぁね、年取るってことは…。
――うむ、「さぁ」の使い方、これでいいかな、為丸氏。
いえ、別にアルコール飲料を服用しているわけではござんせん。ただ、あんまり空気が澄んでいるので、ちょいと裏山に登ってきたのでした。あっ、このアイス、ブランデー漬けのレーズンが入ってる!

2004/9/20(mon)
雑草

というと叱られそうだが、名前を知らないんだから仕方ない。アルバム掲示板かペコさんのところで見たような気のする花。
そう、今日はむしむしするし、うっとうしいこともあったりしたので、気晴らしに山道ドライブに行ったのでした。
ススキも萩もきれいだったし、野菊らしきものもなかなかに清楚だった。
で、かの花。カリガネ草とかツリフネ草とかに近い。形はカリガネ草そのものなんですけどね。ピンクなのです。年若い女の唇みたいな、ぽっとした花が群生していました。でも名前がわからない花はとりあえず「雑草」と言っておきますです。
擦れ違いの出来ない狭い山道だから、大慌てで数本くしゃくしゃと取ってきたけれど、帰ったらもうくたっとしていました。
しかし、だ。弱い花だと責めるなおばさん。途中で温泉に寄ったから、車のトランクで水もなしに蒸れていたのです。可哀想な「雑草」。明日の朝になったら生き返っているかしら。
午後4時過ぎ、夕霧峠はさあっと霧が立って、海まで見渡すというわけには行きませんでした。途中、大きな落石が!
スリルあったわぁ、これだから山道ドライブはやめられない。

2004/9/19(sun)
天気予報

――は、予報であって既報ではない。はずれたって仕方ない。でもね、前線の南下で雨降りになる予定だったのに、なーに? 朝から素晴らしい晴れである。そういえば、腰もなんともなかったなあ。
さわさわと秋の風! ススキの穂が揺れている。
どこかへ遊びに行こうと思ったけれど、明日締切の同人誌の詩がまだできていない。どうしよう、すっからかんだ!
以前こういうときに、苦肉の策で「からっぽ」の詩を書いたことがあるけれど、その場はなんとかなったと思ったけれど、やはり空っぽは空っぽで、詩誌ができてきたときは穴があったら入りたいくらい恥ずかしかった。この轍は2度と踏むまい、そう決心したはずだけれど、出てくるのはそんなのばかり…。
ままよ、あそんじゃえ!
でもこういう時って、心からは楽しめないんだよなあ。

2004/9/12(sun)
結構、暑い。

爽やかなのだけれど、暑いなあ。
ぼー〜。
どこかで運動会をしているらしい。ぼー〜。
日焼けする子供たち。……。

2004/9/11(sat)
さわやかな1日でした

からりとしていて、ほんと、爽やかな1日でした。
眼鏡を替えたら家中の汚いのが目につく。つい朝から台所の掃除、庭掃除と、くるくる働きました。良い主婦ですねえと自画自賛。でも、疲れちゃった。
台風18号は、影響がすくなかったと思う。16号の時の方が、家の中では砂埃、外では落ち葉や折れた枝が沢山だった。もっともあまりに風が強すぎて、全部お隣に飛んで行ったのかも知れない。
小さな雑草がみんな穂をだしていて、季節は巡って来ているのだなあと実感。
ご近所の蕎麦の花が見ごろ。花の少ないときに便利だ。来年はわたしも蒔いてみようと思います。

2004/9/10(fri)
秘密

詩人の個人生活に興味のないわたしは、裏庭まで覗き込む人に会うとびっくりする。だから評論が書けないのだななどと言い訳の種にもする。
わたしは別に麻薬に関係しているわけでなし、タンスの引き出しにゲンナマがうなっているわけでなし、夫の留守に男を連れ込んでいるわけでもない。少々困るのは、本や衣類や筆記用具が居間に散乱し、お昼ごはんの汚れたお皿がシンクにそのまま置いてあるというだらしなさを見られてしまうことぐらいだ。
いくらわたしはだらしないと広言していても、それを現実に目撃されるのとは違う。イイカッコシイをやめれば良いのだけれど、それはなかなか現実的ではない。来客があれば、急いで書き差しや昨日着ていた服を2階に運んで隠す。突然なら、バタバタ言い訳しながら、横に広がっていたものを縦に積む。わたしのやることといったら、その程度の甘ちょろいものなのだ。
詩人といわれる人種と付き合うことが多いが、何故そのなかの或る彼・彼女は、人の素顔を見たがるのか。そんなに素顔(?)には価値があるのか。
とにかく彼らは「興味津々」なのだ。エッセイの中に具体的な事実が書かれているわけではない。でも、その言い切った強さ、推測の綾の深さに、見たものの傲慢さが見えることがある。あなたの裏側のにおいを知っているわよ、とは言わない。だが、言ったも同然の視線にぞっとする。
見ることは暴力だ。見られた人たちのことを思うと、とてもせつない。そして、わたしの何を見たのだろう。

2004/9/9(thu)
めがね

車の免許更新が迫ってきた。どうも最近はっきり視力が落ちたという感触があるので、目医者さんへ行ったついでに視力も測ってもらった。
矯正視力が0.5なかったのには驚いた。これでは免許更新ができない。バスの通っていない郊外団地に住む者にとっては、これは死活問題なのだ。
なんとか0.5以上見える眼鏡というのを早速作ってもらった。いや、良く見えること!
でも、いずれ矯正も出来なくなる日が来るだろう。やはり覚悟しておかなくてはならない。住居を始めとして、生活環境全てと、日々の暮らしについても、だ。これ以上読めなくなったら、わたし、呆ける! 片目はすでに眼鏡ではなんともならないのだもの。PCにももっと習熟して、音声でも補助できるようにならなくては…。
ま、悲しいことは考えない、考えない。
新しい眼鏡のおかげで、家の汚れているのに気付く。びっくり…!
日暮れ時になって掃除機をかけた。いつもはモップで拭き掃除なのだが、手で拭く。雑巾が…、ワォ!

2004/9/8(wed)
整理

一仕事終えた。傍目には意欲的と映るだろうなと思いつつ。
あれもこれもと思うけれど、一つ一つこうして片付けて行かないと、結局間に合わないで、人迷惑なことになるのだろうと思う。どんなに健康そうに見えても、コロコロ太っていても、病の宣告から1年でいなくなることもある。わたしなどは遺すというものはないのだけれど、結果として残してしまうのも、遺すものがないだけに気になるのだ。先ずは書き差しののメモ類・手紙類。そしてダンボールのなかの余った同人誌や詩集…。
書きながら気付いた、この話題はもう何度目かだ。
つまり、整理しても整理しても溜まってくるわが愚作。入らなくなったスカート・バッグ。本。
友人の詩集・彼女とやった同人誌・イベントの記録・写真・手紙などをダンボールにいれて…。
ついつい読んでしまうのだ。
立場がもし逆だったとしたら、彼女はさっさと片付けただろう。クールな人だったから。
本当にこのだらしない性格、何とかならないものだろうか。バシッと潔く…。強く…。たかが余った詩誌じゃないか!

2004/9/6(mon)
非常時

洪水、テロ、火山噴火、台風、地震。
ここのところ、「非常時」というのが多い。
さて、そういうことがわたし自身の身にふりかかってきたら、わたしは何をもって逃げ出せばいいのだろうか。
水――ペットボトルでも買い置きするのかな。
食料――冬場なら良いけど、、、
衣類――仕方ないよね、着の身着のままでも。
うーむ、考えつかないよ。
いつもどおり、ハンドバッグをもって、すたこらさっさ…。
ペットボトルを買うお金、カード、保険証、薬、ティシュウ、携帯、ガードバン、眼鏡、傘、キャラメル。つまり、女のハンドバッグには、そこそこ必要なものは入っているのだ。
あっ、忘れた、同居人を連れていかなくちゃ!

2004/9/3(fri)
何もなし

朝起きて、ごはん食べて、新聞読んで、洗濯・掃除、PCで散歩して、ごはん食べて、本読んで、昼寝して、干し物片付けて、買い物して、PCで遊んで、ごはん食べて、野球観て、お風呂入って、寝て、また起きて、本読んで、バタンキュウ…。
これで4日間同じサイクル。時間的にも変わりなし。1年で5kの体重増。何をかいわんや。

何も無くて幸いなるかなサルスベリ   昔お転婆



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