海岸日記

2004年8月

2004/8/30(mon)

テレビが壊れちゃった

と言っても、バラバラになってしまったわけではないが、人によってはわたしが金槌で叩き壊したと思うかもしれないので、一言いっておく。
そうよ、叩いたわけではないけれど、リモコンを操作したら本体がブツッと黙ってしまったというわけ。しかも犯人はわたしではない。はっはっは、ドジめ！
でも日が暮れてくるとテレビがないと寂しい。わたしのお目目は夕方になるとダウンするので、テレビかラジオが欲しいのだ。ところがラジオも同居人でないとすんなりとはいうことを聞かない。同居人がかけると決まった音楽しか流れて来ない。わたしは番組の内容なんてどうでもいいのだ。機械音でも良いから人の声が聞きたい。
いや、台風が来るんだぜ、予報だって見なきゃ。
パソコンで葉書を書きたいのだが、よく分からない。七転八倒して午後を過ごしたので、お目目はもう限界。
やっぱり一度教室なるものに行ってみようかな。

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出来たぞ、どんなもんだい！

2004/8/29(sun)

なんだか重い

気持ちも身体も何だか重たい。重た～い mitsui K&T。
体重？　増えたことは分るので、体重計には乗らない。
あら、このセリフ、灰皿町のどなたかが仰ってたみたい。
台風が来るらしいから植木鉢を…。でも、めんどくさい。今日こそスーパーに買出しに行かなくては…。でも、めんどくさい。
かくして、重たい身体はますます重くなり、ますます動きたくなくなる。
あ、黄色のチョウチョ！

2004/8/27(fri)

朗読会

わたしと同じように１人でいることが多い友人から電話があった。またずっこけた朗読会を企画しないかという。
しても良いけど…と、今一つ乗り切れない。めんどくさい。
この前は伊名さんに相談したっけなーとか、ろくな方に連想が行かないのだ。
コンセプトを考えるのは良いけれど、それはいつもわたしの仕事だけれど、今までは伊名さんどう思う？と一声かけることが出来たのだ。それはとても安心なことだった。四分の一以上の責任を負ってくれるわけではないが、わたしの分と足せば二分の一になったのだった。もちろん他の仲間が相談に乗ってくれるのだけれど、やはり伊名さんによりは多くの説明時間と労力を費やさなくてはならない。
それが厭というわけでもない。でも、伊名さんでないと、何となく困るのだ。
やはり断ることにしよう。やりたいという人も伊名さんのことを考えながらやりたいのだ。でも、ですよ。二人で話していたら、すぐ涙が出てきてしまうと思うよ。やっぱり時期尚早だと思います。そう返事しよう。

2004/8/26(thu)

静かな家

昨日、初めて家に呼んだ友達が、静かだねえと驚いていた。
そう、このあたりは静かなのよ。ご近所は空き家と１人暮らしと仕事を持っている人なのね。昼間は、どこかで工事でもしていないと、聞こえるのは風と向こうの台地の車の音だけ。ときどき救急車の音もしますけどね。
寂しいよ、まったく…。
まあそれはどうでも良いけど、困るのは、たまに人に会うとき。
妙に興奮しちゃって、元気バリバリになってしまう。それでもって、言わないでも良いこと言って、人を怒らせて、落ち込む。そのサイクルは自分でも分っているのだけれど、どうにもならない。
いっそ仙人になるか、朝から晩まで井戸端会議巡りをするか。どちらにも徹しきれない凡人は、迷惑垂れ流しでありますなあ。せめて毎日スーパーにでも行かなくちゃ。でもそんなに買うものもないし、なあ。
今日もさりげなく（？）散歩に出てみたけれど、人っ子一人、犬一匹、猫にすら会いませんでした。
ガオゥー！　バスに乗って終点にまで行ってくるか…。
（バスでもスーパーでも、口利くことってないのよね）

2004/8/24(tue)

女子マラソン

スポーツで、限界まで頑張るってどういうことなんだろう。わたしは根が甘くて、辛いこと難しいことからはさっさと逃げ出す性質なので、「限界まで頑張る」ことをあまり称揚したくもないしされたくもない。適当でいいのだ、適当で。
頑張りすぎて倒れてしまう選手が、気の毒でたまらない。なんでそんなに金メダルに拘るのよー。当人はともかく(死んでもいいのなら仕方ないけど)、どうしてこんなに周りが騒ぐのさー！
といいつつ、テレビは見ないが(興奮は身体に良くない)、新聞記事は眼を皿にして読むのだった。
円谷幸吉はこんなにして死んじゃったのよねえ。頭にこびりついてしまった彼の遺書を反芻しながら、負けてもいいのよ…なんて。わたしに言われる筋合いではないか…！

2004/8/23(mon)

詐欺

あやうく引っかかるとこだった。
法務省から子供のところへ「最後通告書」という葉書が来た。「電子なんとかやら」の代金が払われていないというのである。２５日までに支払わないと給料差し押さえだとか。
そこにいくらいくらとか書いてあったり、銀行口座の番号が書かれていれば、即あやしいと思っただろう。でもプライバシー保護のため詳細は書かないので、電話しろという。
まあ、とにかく、口調が恐ろしげなのだ。
しかし、まてよ、１０年以上も前に出た子の名前で、この実家にくるのだ？　はーん！
さっそく携帯に電話したら、「詐欺です、お母さん気をつけて」とのこと。
ほんと、外国旅行中だったり金曜日だったりしたら、わたしそこに電話して、ちょろまかされて脅されて、２～３万だったら払っちゃったかもよ。
①公的なものだったら、振り替え用紙が入った封書で、金額も理由も明記してくるはず。
②第一、宛名がシールだってのも変じゃない？
③ここにはとっくに住民票ないのよ。
④初めてきた葉書が「最後通告書」って、なにさ。初めてなんだから、「最後」なんていわれたって知らないわよ！

ってなわけで、わたくし、この詐欺にひっかかりませんでした。ペコさん流に言おう――祝。

いくらいくらと書いてあったり
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たとえばとてつもない金額が

2004/8/21(sat)

難病

友人が難病に罹ったといって落ち込んでいる。サルコイドーシスは膠原病の一種ではないかと思うが(ステロイドで軽快するらしい)、難病であることには間違いなく、気が動転したようだ。
彼女は健康優良児だった。未だに黒髪ふさふさ、歯もすべて自分のものだという。先ごろ母親を看取ったあとはゴルフに夢中だったというから、わたしとは行って帰るくらい違う体を持った人だ。だから、難病と聞いて、それだけでメタメタになったのかも知れない。
大丈夫よ、とも言えない。でもそんなに泣くことか？
などと思ってしまう冷酷なわたしがいる。ついこの間、同じように健康体だったもう1人の友人を亡くしたばかりだからだ。
一病息災というけれど、何か持っているくらいが良いのよ。
でも、こんなこという奴って、嫌味だ。
がんばろうね、物の見方を変えようよ。
大きな疾病は、他の能力を開発・発展させるそうだ。片手が使えなくなると、もう片一方の手がそれを補うべく発達するのだそうである。人間の力(脳も含めて)には、可塑性があるというのだ。
全然別の人に言ったら、「その人、詩でも書けばいいのにね」という反応だった。
「詩でも…」？？？　　！！
今度は、わたしが落ち込む番が来たようである。

2004/8/20(fri)

のっぽが居る最後の日。またまた使いまくった。いやー、なかなか片付いたです。これで掃除する気になる。
労働力が分散したので、立ち会い、指導(！)することが出来て、思い通りになったのは大変嬉しい。
それにしても身長があるというのは良いなあ。何するにもいちいち踏み台に乗らねばならないということは、大変なエネルギーの損失だ。乗っても届かないというのは感情の損失だ。したがって労働意欲を損失するのだ。
まあ何でも良いけれど、折角食べる者が帰ってきたのに、ついにケーキを焼かなかった。材料は買い込んであったのにな。これはお金の損失だった。

2004/8/11(wed)

この木なんの木

今日は血を抜かれてぐったりしているので、これは昨日の話なんですが…。
２～３日だるくなるから…と思って、久しぶりに庭掃除をした。枯れた草花を始末し、芝生の苔退治に木酢液を撒き、蜘蛛の巣を払い、魑魅魍魎の棲みにくい環境をつくるべく、大車輪で働いたのだった。
ああ夏ももうじき終わるのねと感傷にに浸るまもなく、左の二の腕をむんずと掴まれた。いや、ざわっと触れたのが取れない。いやっ、毛虫？
いやいや、油蝉でした。いゃん、こそばい！
右手には剪定鋏、仕方ないから、ふっと息を吹きかけて脅した。台風だぞうーーーーーー！
翅をはたはたさせて、ますます二の腕にしがみつく。
はた、…！　眼が合ってしまった。つぶらな瞳。うみきょんちの猫みたいな。こんな奴に、こんなに切ない目で見つめられるなんて。愛を籠めて。じいっと…。鋏で追うまで。
同居人に報告した、見つめられたのよ、と。
曰く。松の木に間違えたのかな？
そうねえ、蝉が掴める肌だったのね。でもさあ、あんたに言われる筋合いはない！　待てー！

2004/8/8(sun)

立秋

毎日毎日これでもかというほど暑いから、この夏が終わる日が来るなんて一寸忘れてしまっていた。
でも、確実に季節は回ってくるのだ。
車のワイパーに留まっていたのは赤トンボだった。信号が変わって走り出しても、翅が風に煽られても、なんか必死に留まっている。暑さにやられたのかな。まだ生まれたばっかりなのかな。そんなところに留まっていたら火傷するよ。ほら、危ないよ！
そう、ご想像どおり危なかったのはこちらでした。目の前にトラックのでっかい体が！
最近とみに運転時の注意力が散漫な気がする。べつに眠たいわけでもなく、お酒飲んでいるわけでなく、携帯を使っているわけでもない。でも時々その程度の注意力だなと思う。７０歳までは乗ろうと思っているけれど、もう高速はそろそろやめた方がいいかな。
なぁーんて、今日はちょっと後ろ向きであります。
情緒不安定な mitsui K&T より。

2004/8/4(wed)

寝たー！

暑さにやられたのか調子悪かったので、覚悟を決めて２日間ばっちり寝込んだ。同居人の留守をいいことに料理も掃除もせず、クーラーの部屋でごろごろしていた。
この暑いのに、「マレー蘭印紀行」・「金子光晴詩集」・「金子光晴を読もう」と３冊たてつづけに読んで、南方はこれに加えて湿気と虫だなと思うと、息苦しかった。
目がネバネバ手がづきづきして、腰も痛い…。つまり夢中になって読んでしまったのだった。身体に良くないな、おもしろい本は。
よっしゃ、身体を動かそう！
布団を干しに屋根に出たら、あつつ、あつつ、あっ、あっ！
足の裏に水ぶくれが出来た。

2004/8/1(sun)

鍵

鍵をまわしたのにドアが開かない…。
いえ、灰皿町の家なんですけどね。
鍵が違うって言うんです、お家が。なんどもガチャガチャやって気付きました。お他所だったんです。情けない、恥ずかしいやら悲しいやらで…、またアイス１本食べました。
どうせ太るのなら真っ白な雲のように太りたいんだけど、鏡で見てみたら、台風の雲だった。今日の運勢は身体を壊す危険ありとのこと。うえーん。泣いてみても体重計の針は昨日より右側にある。印を結んでハイーイッと言ってみたが、やはり甲斐なし。
諦めて寝るか。８月に入ると、日差しは強いけれど湿気が少なくなるので、昼寝が気持ちいい。
向こうの山がくっきり見える。

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