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海岸日記


2004年12月

2004/12/28(tue)
お餅つき

毎年30日に帰省した子にやってもらっているのだが、今年は訳あって今日自分でついた。もちろん臼と杵というわけには行かないので、電動餅つき機である。普段はパンこね機なのだが、1年に1度本来の用途に用いられる。
「洗濯機で洗うのだから洗濯は仕事ではない」というのと同じく、電動餅つき機でつくのは餅つきではないかも知れない。でも4.5キロのもち米を使ってつくるのは一仕事だ。結局4時間以上かかった。来年はぜえーったい同居人を仕込む。もっともこんなに作らなくていいかも知れないのだが。
(あっ、鏡餅をもう一組作るのを忘れた!)
からみ餅が好きなのである。これを食べたいがために、がんばって毎年自宅でお餅を作るのだ。辛味の少ない源助大根をたっぷりおろして(おろさせて)、一口、二口…、シアワセ!

2004/12/27(mon)
人並みに

とまでは行かないが、やはり大掃除らしきものをしている。
台所の高いもの入れの戸は、上半分くらい、二段の脚立に乗っても届かない。で、おとっつぁんの出番だ。
ガラス窓も10センチくらい拭き残る。で、おとっつぁんの出番だ。
冷蔵庫の上が15センチ四方くらい届かない。最上段の奥も届かない。で、おとっつぁんの出番だ。
お風呂の天井しかり。箪笥の上しかり。
かくも呼びたてられたら、あきらめて出てきたらどうか!
おとっつぁんは、それでも優雅にキイ・ボードを叩いている。
疲れたんだってば! 大掃除って家中でするものなのよっ!
どたん。ばたん。がらがらがっしゃん…。
(今頃出てきたって遅いんだよー)
深夜、激痛に目覚めた。右足がこむらがえり、あっ、つっ、つっつ。あ、、、左もだ。
ゴミの日なので、いやいや起きたが、あひるの如き歩行ぶり。あっつつ、あったた…。
左右の脹脛に白い大きな湿布をぺたりと張る。
ん、太いなぁだって? あんたにだけは言われたくない!
先だっては、貼っているのを忘れてストッキングを履き、市場へ買い物に行った。気がついても取るに取れず……。
今日は静かにアイロンがけをすることにする。

2004/12/23(thu)
A・Tさんの病気

同年輩の方の病気はとても気になる。悪いものでなくて本当に良かった。
お喋りのし過ぎだったかも(笑)。というのは、友人がそうだったからだ。長電話友達なので、話せないとこちらも辛かった。彼女は今でも(というか、もともと少し)ガラガラ声だが、歌うときはそれが素敵なのだから、まあ、人生捨てたものじゃない。
A・Tさんが電話魔だとは聞いたことがないので、歌いすぎかも知れないな。
台所仕事をしながら歌うのは、何という歌か。ちょっと気になるね。大いに気になるね。
多分同い年のA・Tさん、ご近所なのに、お目にかかったことがないのだ。

2004/12/18(sat)
タイヤ交換終了

といっても、今年は何もしなかった。スタンドのお兄さんが家まで来てやってくれたのだ。
タイヤは重い。車に積み下ろしするのは一寸力と腕の長さが要る。したがって、いつも積み下ろしは同居人の仕事で、スタンドへ行くのは、わたしの役目だ。
15年位前までは彼がやっていたし、そのあとは車用品の店に行っていた。そこは一本1500円、スタンドは2000円なのだ。お金と時間(安いところは、5〜6時間待ちはざら)と腰のご機嫌で、段々怠け者になり、今年はついに来てもらった。
らくちんだ。お兄さん、まかせたよ〜♪
で、悩むのはふところ。ギクッとくれば運転は出来ず、タクシー代+治療費でそんな金額軽々飛んでいくから、損得考えれば、無理はしないほうがいい。でもね、高いなあ。
ぶつぶつぶつ…、ぶつぶつぶつ…、こども、帰ってこーい!

2004/12/14(tue)
何も書くことがない

けれど、事件がないわけではないのだ。ただ、ここに書くのは憚られることばかり。

といいつつ、一つ書いておこう。
『季節はず』。青木左知子。(澪標)刊。
50才で書き始めた人の、処女出版の短編集。ファンタジックで恐ろしくて、凄い才能だなと思う。地方在住の女性には、突然こういうふうに化ける人がいる。まだまだこうして埋もれている才能があるのだ。
60代のはずだ。じっくり再読しよう。

『季節はずれ』です。1字抜けちゃった。これは海綿状のわたしの脳に責任がありますです、はい。 

2004/12/12(sun)
一年中で一番日の短い時期である。いつもなら、雨・霰・雪の季節。朝起きてから夜寝るまで、電灯とストーブが要る。
暖かいとはいえ、冬至間近になるとさすがに太陽は遠い。何か仕出かしてドキっとしないと、心臓が眠ってしまいそうだ。でも交通事故はいやだし、空き巣に入られるのもいや。
さて、このウツ気分を何としよう…。
午前中晴れていたので、同居人を叱咤激励して、早めの煤払いをした。すんごい埃で目も喉もガラガラ。
少し高ぶっていた神経も収まってきたので、戴いた詩集を読んでみるが、これがちっとも頭に入らない。つるつる滑ってしまう言葉に嫌気が差して、パタン。
いや、寝たわけではなくて、本を閉じた。
この言い方は鏡花だな、とか思いながら、上滑りした手紙を書いた。6通。また怒らせるかも知れないな。
有りあわせで拵えた夕食には箸が進まず、甘いものをぱくぱく。
明日は、何でもいいから出かけなくちゃ。地面に降りない日が続くと、身も心もだらしなくなる。そう、ウツに感染するのだ。友人のくらーい電話の声を聞いたら、あなたの声暗いねと言われた。誰のせいですか、バッカ!

2004/12/7(tue)
近郊の山の方はもう雪だ

除雪車が稼動し始めたらしい。熊さんがおねんねしたと思ったら、もう降り出した。
べちょべちょと冷たい時雨、こうなるともう出かけたくない。つくづく思うのだが、家を造るとき、車庫まで屋根を作っておくべきだった。車庫を造ったとき、電動シャッターにして、アッタマ良い!と思ったのだが、使ってみると100%良かったというわけではなかった。かなり音がするのである。くしゃみしたら200メートル先でも聞える住宅地なのだから、夜間の出入りには気遣いだ。しかし土砂降りの中を帰宅すると、これが実にいい。車の乗り降りには結構ぬれるものなのだから。
閉め忘れることもある。高価なものは勿論置いてないが、見られると恥ずかしいものもある。手紙・日記・原稿のコピー・エトセトラ。
しかもこの頃悪質ないたずら(排水溝で新聞を燃すなど)があるので、閉め忘れて、わたしの詩集が燃やされていた、なんて想像もしたくない。
雨が降る。降る降る〜♪ 本格的に吹雪がこないうちに、本の入ったダンボール箱を積み替えよう。さすがに潰れかけているダンボール箱。雪崩れ落ちるとちとやばい。プランター用の土など、へこんだ芝生に撒いてしまおう。
捨てられずに困るもの。子どもの絵や通知簿、おっとっとの日記。亡くなった舅のもの。わたしのいただいた同人誌類。
見られても燃されても困るものが、捨てられない紙類が、排ガスに殺されそうになりながら、自らの重圧に苦しんでいる。冬の車庫は、淋しい。

2004/12/2(thu)
「漁火」

詩の感想のページ「漁火」に、粕谷栄市氏の『転落』(思潮社)への感想をアップしました。書肆山田の『鄙唄』と揃えると、やや硬軟の気配があって、ああツインだなあと思ったことでした。どうせなら本の形も揃えてくれたら良いのに、などと思うけれど。
つらい時にひもとく類の詩集だと思います。

2004/12/1(wed)
あーっ、12月だっ!

何たることよ、日記を書こうと思ったら、もう12月でした。
泣けそうです。



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