往生こいた
故郷の方言では、困り果てたということを説明するのに、そんな言い方をしたと思う。 暮れからお正月にかけて、やはり鉄分の摂取が過剰だった。吸血鬼が(若い男に決まっているのだけれど)、一気に針をさしと痛くないのですよと、ちょっと自慢げに言った。 たしかにあまり痛くなかったのはありがたかったが、問題はそれからだった。 針を抜いたとたんタラタラタラーリ、、、。 腕も服もベッドも床も、血だらけ! 彼奴の慌てること!(爆) だから、止まり難いって言ったでしょ! ←経験者は語る。識者は慌てる。 昨夜の完全徹夜がたたったらしい。眠ろうと頑張ったのに、とうとう一睡も出来なかったのだ。新しいセーター着て行ったのにな。 とにかく彼奴は、おばさんの言うことを甘くみたし、おばさんは、彼奴は専門家だからと信頼しすぎたのだ。 帰宅して冷たいシャツを脱ごうとしたら、またタラタラタラーリ、、、。1時間は経っているのに! 黒いシャツ着てて良かった。セーターは降格させなければならないかも知れない。 3時間、昼寝した。 したがって、ダンボール箱一杯の頂いた詩集・詩誌は、一冊も読めなかった。楽しみにしていた詩集もあるのに。一晩に詩集数冊読むという若い男に嫉妬する。
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