2018/10 [HOME]

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2018/10/15(MON)
192
今日、トーキョーという町の女友達から電話が来た
と書きかけて、消した
何を感じたからかわからないけど
詩のスタートラインになると思ったのだが
ヨーイドンの、ドンが鳴らない
なら
自分で「ドン」と叫べばいいではないか
自分に自分に号令をかければいいではないか
たぬきのような天井の木目が言う
 かける かけない かけた かけなかった
 かいてみれば かかなくても・・・
自分で自分のこと、わからないんだろ
どうせ自分で決めたふりして他人まかせなんだから
オレはこのオレを頼らない
まだ知らない明日のオレを信じる
沼地にひそむ透明な魚よ
ドンと言ったら、ジャンプしてくれ
 ヨーイ・・・・・・・・・・・・・ドン!
チャポンとひとつ 詩ができた

193
文庫本になった「倚りかからず」を
昨夜ベットの上で読み始めた

やや薄めのその本には 他の本と同じに
コシマキという惹句を記したものがついていた

寝る間際にそれをていねいに外した
他の本ではしないのに そんなこと

たしかにまだあるようである
ていねいに扱うべきものごとへの気遣い

中の一編に 寝そべるものを屹立させる何かが
異国の地にある日本人のオレの中に

うれしかった
ヒマラヤをのぞむ地の空気を吸うように

心のどこかに記しておく
ていねいに扱われるものとそうでないもの

本、ズボン、エアコン、目覚まし・・・
コトバ、ユウジョウ、クニ、ヘイワ・・・

その中で眠ろうとしている
生き物



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日記帳(3) v1.02.00 エース (素材協力:牛飼いとアイコンの部屋)