2010/9/24(FRI)
ノートからの転写ー2 ☆ 何を書いてもいいように思えるんだ ブローディガンを読んでいると さっき潰した蚊が最後に見たもの コーヒーをこぼして壁を伝ったラインのまっすぐなこと そんなのもその気になればうまく料理できそうだ 薄味だけど隠し味が効いてるように・・・
ほら、こんなふうに ☆ <断片> 断片って、初めからタイトルつけてかくもんじゃないだろう こうなってしまったのが<断片>じゃないのか 僕みたいに ☆ <じゃ、ワニ> さわったことがないものは信じられない だから存在しない ハグしたオランウータンは実在する ハグしていないワニは(どうやってワニをハグするのか) 僕にとって存在しない いわばガラス越しの現実 ☆ 恋人が向こうから歩いてくる 僕は目を閉じてジーンとする 目をあけると恋人は消えていた ハミングしながらそこの角を曲がって行ったというのだ ☆ ずっと前からかぼちゃのポタージュを作りたいと思っていた とあるレストランのがおいしかったから あの滑らかな舌触り あのデリケートな味加減 思い出すたびに増幅して行って もはや完璧な一品に・・・ だから 作らない ☆ 夜通し扇風機をかけている 頭に風が来ないように首を振らせて 風に当り続けるとのどをやられるから かくて夏真っ盛りの頭と秋の首から下 ☆ 恋人と夢で会った 夢だから何でもできそうだが 夢だから何もできなかった ただ恋人に会ったという 夢の事実だけ ☆ 起きぬけに書いた詩の断片が 読めない 文字からも見放されたか (この「も」はどこにかかるか)
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