2005/9 [HOME]

++ 日記 ++

2005/9/25(SUN)
期末テストが始まっていて、来週の水曜日で終わる。採点作業が終わると、いよいよ2週間のブレイク、休み。といってもたまに行かなくちゃなんないけど。

「アジア・エアー」でペナン往復の航空券を買った。119リンギット。3500円ほど。オイオイ、こんなんでいいのかい。安いから、落ちる確率も高い、なんてことはないよね。でも、119とは不吉だね。「ピポー、ピポー」と聞こえてきそうな気がする。
6日から11日までの6日間。宿は着いてから、面白そうなところを探す。1日はオランウータンに会いに、後の時間の半分は海、半分はペナン名所めぐりだな。

2005/9/16(FRI)
来週期末試験があって、それが終わると、10月1日から2週間のブレイク(休み)だ。みんなどこへ旅行に行こうかと話に花が咲く。おれは、国内のペナンに行こうと思っている。ペナンはきれいな海で有名な観光地だが、海以外にオランウータンにに会うことができる島がある。マレーシアでは他に2ヶ所オランウータンのリハビリセンターで見ることができるが、赤ちゃんを見ることができるのはここだけ。おしめをした赤ちゃんオラン、かわいいじゃないか。もちろん海で日長ゆっくりしてリゾート気分を味わうが、宿のほうは500円ぐらいで泊まれる「民宿」を行ってから探そうと思っている。沢木耕太郎氏の「深夜特急」ではこのペナンで楽しい思いをした記述がある。少しまねて、貧乏旅行してみよう。

2005/9/15(THU)
私が教えている学生はほとんどがマレー人で、ということはイスラム教徒である。授業の始まりには毎時限、つまり4回「先生、おはようございます」と挨拶したあとで、立ったまま短いお祈りをする。男性の誰かがアラビア語のコーランを暗誦する間、20名ほどの他の学生は胸の前に両手を、水を掬うような形で置き、最後に「アミン」と言いながら、両手のひらで顔を洗うようなしぐさをする。彼ら、敬虔なモスリムは酒、タバコをやらず、豚肉を口にせず、犬を嫌う。といって、他人には寛容で、決して排他的ではない。

この間こんなことがあった。印象的だったので、記しておく。
各クラスから1グループ出て競うスピーチの練習を出場する学生に頼まれたので、クラス担当のマレー人の女性の先生と夕方すぎに教室にいった。20分ほどで無事終わり、教室を出て帰ろうとしたとき、女の学生が小さい声で「先生」とマレー人の先生に声をかけた。するとその先生は心得たように右手の甲を差し出し、その甲に学生はすばやくキスをして、安心したのだろう、小走りに駆けていった。

日本語ネイティブの強みを生かして教師と学生の絆を深めようとがんばっても、あんな無条件の信頼関係はちょっと結べないなあ、と思わせられた一瞬だった。



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日記帳(3) v1.02.00 エース (素材協力:牛飼いとアイコンの部屋)