スイカ始末記毎年お盆に墓参りに行った帰りに寄る親戚の家があって、決まり事みたいにスイカとメロンをもらってくる。いらない、もういいから、うん、でもすぐ食べられるのがあるからちょっと待っての、などと同じような言葉を交わし、結局毎年軽自動車ではあるがうしろの荷物置きと座席いっぱいに野菜くだものをもらってくる。★その日から、スイカとメロンの地獄の日々、イヤ天国だったんだ、初めは。スイカとメロンが地獄を感じたんじゃなくて、ぼくら、です、念のため。★スイカ、メロン、好きですことにスイカは一番好きなくだものですベトナムやマレーシアでいろいろなトロピカルフルーツを食べましたマンゴー、パパイヤ、ジャックフルーツ、ドリアン、レイシ…でもスイカにはかないません細長いスイカをよく食べましたあのサクサクとした触感さっぱりした甘さ果肉が赤いのも好み★ぼくは種を出しませんたねをださないとたねが盲腸にひっかかって盲腸炎になるゾ
123-2書くことは何もないなんて言いながら、こう書いている書くことがなければ書かなければいいのだ書くことがないのに書くなんておかしいんじゃないのかでも今どきなにが正しくてなにがおかしいなんてだれが断定できるだれも断定できないまるであさっての天気予報みたいだなにもかもぼんやりしておればなにをしてもかまわないなにを書いてもとがめる人はいないそのかわりひどくひとりぼっちだ
3回目の市民大学へ。酒田の国際化について。おもしろかった。刺激された。レクチャラーに「シテ」と「ひょうたん」を渡す。なぜか知らないが、やる気になってきた。DJ,詩学の友のエッセー、詩集原稿のチェック、10月の吉野弘の講座、やってやろう。★改行して、始まるなにかがある見知らぬ一行へおれはネズミのように旅立つなんでネズミのようになのかわからないがふっと浮かんでしまったきっとそれなりの意味があるのだネズミ、すきかいや、たいしてネズミ、うまいかまあ、うまかったこんなおれとネズミの接点とは改行して何かがこんなふうに始まった
123書くことは何もないなんていいながら、こう書いている書くことがなければ書かなければいいのだ書くことがないのに書くなんておかしいんじゃないのかでも今どきなにが正しくてでなにがおかしいとだれが断定できるだれも断定できないまるであさっての天気予報みたいだなにもかもぼんやりしておればなにをしてもかまわないなにを書いてもとがめる人はいないひどくひとりぼっちだ 124夏のある日昼寝から覚めた指がなにか言っている右の手の親指と人差し指その指でオニヤンマの羽根を挟んだ鳥海山の五合目当たり小さなトンボが群れ飛ぶ間をホバりングしながら道案内笹にとまったそろり呼吸を合わせおれは息をしてたかどうかたしか親指と人差し指で透明な羽根を挟んだ そうだよねヒトの二本の指で挟まれたのは 確かかい オニヤンマきみの羽根のザラザラは昼寝するたびに薄れ夏は薄れていく
124夏のある日昼寝から覚めた指がなにか言っている右の手の親指と人差し指その指でオニヤンマの羽根を挟んだ鳥海山の五合目当たり小さなトンボが群れ飛ぶ間をホバりングしながら道案内笹にとまったそろり呼吸を合わせおれは息をしてたかどうかたしか親指と人差し指で透明な羽根を挟んだ そうだよねヒトの二本の指で挟まれたのは 確かかい オニヤンマきみの羽根のザラザラは昼寝するたびに薄れ夏は薄れていく
夏のある日昼寝から覚めた指がなにか言いたそう右の手の親指と人差し指その指でオニヤンマの羽根を挟んだ鳥海山の五合目当たり小さなトンボが群れ飛ぶ間をホバりングしてながら道案内して笹にとまったそろり呼吸を合わせおれは息をしてたかどうかたしか親指と人差し指で透明な羽根を挟んだ そうだよねヒトの日本の指で挟まれたのは 確かかい オニヤンマきみの羽根のザラザラは昼寝のたびに薄れ夏は暮れていく 蜂飼耳氏の「おいしそうな草」、おいしい。八木重吉「草をむしる」 草をむしれば あたりが かるくなってくる わたしが 草をむしっているだけになってくる意味でなく、感覚としてわかる、いや、わかるという言い方でなく、言葉にしなくて、ただ感じられるなにか。その脳内のもやもやした抽象画のようなもの。不定形のもの。また、西脇順三郎の「太陽」。あれはなにが効いて、あの味がでるのだろう。あのおいしさはどのことばから?
蜂飼耳氏の「おいしそうな草」、おいしい。八木重吉「草をむしる」 草をむしれば あたりが かるくなってくる わたしが 草をむしっているだけになってくる意味でなく、感覚としてわかる、いや、わかるという言い方でなく、言葉にしなくて、ただ感じられるなにか。その脳内のもやもやした抽象画のようなもの。不定形のもの。また、西脇順三郎の「太陽」。あれはなにが効いて、あの味がでるのだろう。あのおいしさはどのことばから?
書くことは何もないなんていいながら、こう書いている書くことがなければ書かなければいいのだ書くことがないのに書くなんてビョーキじゃないのか今日なにがビョーキでなにがビョーキでないとだれが断定できるだれも断定できない(きょうはここまで)
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