2006/8 [HOME]

++ 日記 ++

2006/8/10(THU)
職場の午後6時半。コピー機の音が響き、同僚も帰り始める。外はまだ明るい。今の季節は、というのがないので、年中だいたい7時半に日が落ちる。そのかわり、朝は7時20ごろまで、明るくならない。日本とは時差1時間。でも、この日の出、日の入りを見ると、時差はいらず、6時過ぎ日の出、6時過ぎ日の入りがいいなと思う。8時授業のときの6時半起きで、まだ真っ暗なのは辛い。
KLはどうも夕焼けはあまり見られない。だが、朝焼けはほぼ毎日。それから、ここは午前中はほとんど晴れている。目覚めて、雨が降っている日はごくたまにしかない。最も、夕方はかなりの確率で、豪快な雨、雷。

2006/8/8(TUE)
今日は勤務しているマラヤ大学の卒業式。だだっ広い構内のあちこちにテント張りの店が出ているので、野次馬よろしくのぞきに出かけた。それにしても暑い。ぬいぐるみや花束や食べ物の模擬店らしき店が連なる中、熱帯魚を売る店があった。もらった水槽はあるし、ここでならサーモスタットで温度調節などしなくてもいいので、カンタン、「これにしようかな」と思ったのだけど、振り向いたところにいるカメを見た瞬間、胸が躍った。女の子のように「カワイイ!」と心の中で思い切り叫んだ。陸ガメ。ホシガメの仲間。5センチほどの子供。95リンギ。きゅうりを貪り食い、今、帆船の下の暗がりで眠っている。アハ、今日から一人じゃなくなった。

2006/8/6(SUN)
きのう一日出かけていたので/
日曜のきょうはおとなしく家にいようと思ったが/
昼近くムズムズし始め/
「釣り道具をそろえなくちゃ」/
だれと約束あるわけでもないが/
ボソボソ言い訳して短パンをはいた。//

チャイナタウンの奥あたりとしかわからず/
あっちで聞きこっちでうろつき/
とある路地に踏み込んだ//
暗く光る目とひげの男たちが古ぼけたビルの前にかたまり/
ザワザワ無言でいくつも開いた暗い穴から出たり入ったり/
(ヒョットシタラココハ・・・)/
バッグを押さえ通り過ぎようとして思い返し/
5,6人の後ろについて暗い穴をくぐった/
すっぱい空気が漂う両壁につらなる小さい部屋/
の入り口に眉の濃い異国の女、手招き、笑いかけ、無表情でその背中越しの/
暗がりにぼんやり浮かぶ夢のベッド。/
前の鷲鼻の男が入ってドアが閉じられ、ジャパニーズは/
出口なき突き当たりにあわててひきかえすのだ/
が、女に腕をとられ振りほどき、出しなに目の前に指を/
二本突き出されたのは2か20かそれとも200?/
ひかれる気持ちをあぶりだすような外は白昼のギラギラ/
「私娼窟」の「窟」の字が頭にへばりついてはなれない。



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日記帳(3) v1.02.00 エース (素材協力:牛飼いとアイコンの部屋)