2012/7 [HOME]

++ 日記 ++

2012/7/31(TUE)
(前より続く)だからといってどこへいくっていうのよ。この雨季のドンデンの洪水の濁流にバイクのエンジンぬらして。ぬらすならあなたのこころ、唇の奥の幾重のひだひだ、めぐりめぐってたどりたどって、指さし入れぐいぐいいわせ、そのシリアの砂漠のよな1992年12月26日の晩10時15分ごろに見た、見つめた、見つめられた、見つめさせられた(ながめるでなしのぞくでなしみかけるでなしみやるでなし)ツキの、付の、突きの、無論月の光は光らぬ、乾いた明るさを一瞬残し・・・消えてしまった。
  1
ここに5センチ×20センチぐらいの空間があって、
オレはこれを埋めようとしている日曜日の午後4時
することはあるが気が乗らない
日曜日の午後4時なんて
何をするにもおよそ中途半端なころ
眠ってしまえという手もあるが
今しがた昼寝から起きたばかり
さて
さてさて
本日は晴天ナリと言うと世代がわかる
おれはだれなのか知られたくないのだ
テニスもサンデープレイヤーだけど長いことやってきた
外国人に日本語を教えることもアレもコレも
そこそこ行くがそこまで行かず
あすなろのなぐさめもいさぎよいとせず
はるかなる緑の丘を希求して、希求するのみであるか
  2
僕は何をしてきたのだ
だれに聞けばいいのだ、僕は何をしたと
いつごろともいつまでともカクソクなく
酔っ払っていたわけでなく
イヤ、何かに酔っていたのかもしれない
いつでもどこでも気を取られるなにかがあって
すくわれた
  3
ぼくははからずも生きてきたらしい
端が折られた本のページ
安スナックのカウンターの傷
焦がしたなべに残っているスス
人の口より正直なそれらモノや破片
意思なんてやつはどこに隠れているんだろう
固い意志通りに駆け抜けた人もいるだろうが
ぼくは今でも昭和のフォークソングをなつかしむ
  4
なんにもないところから始まる
テレビでは世界の都市の天気を予報している
(それがどうした)
関係のない2点を結ぶと関係ができる
(だからどうした)
普段は家で飲まないビールを飲んで思い出そうとしている
一旦引っかかって、流星のように落ちていったもの
ひらくはずだった花びらがとじてしまった理由
一緒に行こうという人もいなくて
さびしすぎるというのは過剰反応か
(それでどうする)
わからない、と言いつつ進む
だって止まるわけにも進むわけにもいかないではないか
流星のようにまっしぐらに
砂金のきらめきをたどり
なんにもないところだとしても
そこが たとえ
  5
え!スカートがはいらない?
象はそんなこと考えない
できたての詩とサンマの煮付け
どちらも今なら半額だよ

2012/7/22(SUN)
何をしたら今宵の満足が得られるのだろう。友人たちにはがきを書くことで、かすかなつながりに温まる?インターネットを頼りに60年代の歌謡曲をダウンロードしてアジアに一人カラオケを咲かせる?夜そして夜は尽きることなくめぐり眩しい逆光に開く朝に個は消え去り、夜の夜ふかしのよだれのあるいは雨だれの甘ったれの甘えんぼのあかんべー。さながらだけでそれは影にしかず飛ぶにしかず泣くにしかず、ならばなんにせよなんとはなしになしくずしのなにわぶし。もはやもうでなく、またしてもまたでない。てみくと、すへながぽみんだ、って?どんな意味をも拒否する。ことばのくせに、こんな態度でいいのか!意味のない言葉など存在しないと思っていたが。(どこからか鳥のさえずり)それはでも、ことばじゃない。単に音を麻雀のパイ積みのように並べただけ。イミなく声のみ、耳からゆれゆらし、目をさめさまし・・・・・いまや意味をむすばない音声文字をつらねて、非イミをあらわすことはむずかしい。鳥のさえずり、意味をすててつらなった音の、ここちよさ!これは詩だ。詩はこれだ。イミがなくて、なにゆえここちよいと自分の中のだれが決定するのか。ワタシではない、ワタシはワタシのことをしっている。ワタシそこまでワタシの感覚に自信がない。だがワタシの中のワタシは一人ではない可能性は十分にある。だからといってどこへいくっていうのよ。この雨季のドンデンの洪水の濁流にバイクのエンジンぬらして。ぬらすならあなたのこころ、



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