2005/6/4(SAT)
そうか、マレーシアに来てもう2ヶ月がすぎたのか。
授業のことを少し書こう。 月曜から金曜までは9時10分から13時までの4時間授業。各クラスの日直は時間前に職員室に来て、まだたどたどしさののこる日本語で、あいさつして、宿題のノートやラジカセなどを持って行く。だから日によっては先生は手ぶらで行くこともあって、そんな日はどうも落ち着かない。 教室に入ると、日直が「起立、先生おはようございます、着席」などと号令をかけ、授業が始まる。「おはようございます」のあとに立ったまま誰かがコーランの一節(だろうと思う)を唱え、みな胸の辺りで両手で水を汲むような格好をして、お祈りをする。2,3,4時限の初めにも同様のあいさつ、お祈りをして授業に入る。学生は全員マレー人。皆モスレム(イスラム教徒)で、男性はワイシャツにネクタイ、女性はバジュクロンという伝統服にイスラム風のスカーフで髪を隠している。ここ、マラヤ大学の日本留学専修コースは「ブミプトラ」というマレー人優遇政策にのっとっているので、学生は全員マレー人なのである。 彼らは実に真面目で素直だ。選抜された人たちだからか、頭の構造もいい。日本に行くまでの学習時間が通常の半分ほどしかないので、いきおい、進度も早く、宿題も多く出さざるを得なく、テストも毎日のようにあるにもかかわらず、毎年ほぼ全員国費留学生として渡日するという。 それに大半の人がきちんと予習をしてくるので、文型などもあまり苦労せずに導入でき(る)そうだ。 教師にとってはいいのかどうか・・・ そろそろクラス内でも、レベル差が見えてきたけど、授業時に全員の目がまっすぐ前を見ている、というのは気持ちがいいもんです。
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