2008/5 [HOME]

++ 日記 ++

2008/5/6(TUE)
引き続き、杉山平一氏の作品から。







濃紺の空に

風にみがかれて

星がピカピカひかっている



星のひかりでピアノはなるだろうか

星のひかりで岩はくぼむだろうか

しかし

星のひかりで僕の心は鳴るのだ



・ちょっとあまいけどな。
・最後の1行で、詩を成立させている。

2008/5/5(MON)
川口市の図書館で、「杉山平一全詩集」を見つけた。上と下の2巻あって、それぞれ5センチはあろうかという分厚いもの。杉山平一氏はご存知の方も多いだろうが、短詩の名手。まとめて読むのはおれも初めて。その中から。



  球



 拾われた球が野球チームに投げ込まれるや否や 萎れていた彼らは立ち直り生気をおびてきた 組織と規則と位置が溌剌と浮かび上がってきた 小さなただ一個のもの それは貨幣のごとく循環して人を酔わせた



・夏草にまぎれて、ボールがなかなかみつからなかったんだね。立ち上がった少年たちの歓声が聞こえる。
・「貨幣のごとく」という比喩はどうかな。



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日記帳(3) v1.02.00 エース (素材協力:牛飼いとアイコンの部屋)