2010/11 [HOME]

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2010/11/11(THU)
詩に関する本、三冊。

・「今日は死ぬのにもってこいの日」ナンシー・ウッド、め  るくまーる <アメリカン先住民の唄>

★今知っていることすべてを
 もっと以前に知っていたならば
 人生を年寄りとして始めたことだろう、
 若さを置き去りにすることのほか
 人生に恐れることなど何もない
 そう言ってくれた老人たちにだまされた年寄りとして
 そんな人生を送って
 いったい何が面白かっただろうか?
 わたしのあやまちが
 わたしにどんな家庭をもたらしたというのだろう
 このままでいるほうがいい。
 今やわたしは、若さよ帰ってこい、と願うこともできるし
 若さにこう言ってやることもできるのだから
 老年とは、雨が降らなくても
 緑の丘がいかに豊かに見えたかを覚えていること
 それ以外の何物でもないのだと。

「滝への新しい小径」レイモンド・カーヴァー、中央公論新社 <村上春樹 翻訳ライブラリー>

★  日曜日の夜

 あなたのまわりにあるものを利用するといい。
 たとえば窓の外に降る
 このおだやかな雨。
 わたしの指の間の煙草
 カウチの上にのせられた両足。
 かすかに聞こえるロックンロール
 わたしの頭のなかにある赤いフェラーリ。
 女は飲んだくれて台所を
 ドスンドスンと歩き回っている・・・
 それらをみんな集めて
 利用すればいいのだな。
 

2010/11/10(WED)
そうか、月が変わって10日も経ったのか。
10日間何をしていたのだろう。
思い出せない。
思い出すようなことをしていない。
娘と孫が来ているので、日は孫を中心に動いている。
この29日で1歳になる。
マンマと言葉を発するようになってきた。
お母さんの意味かご飯の要求かはっきりしないけど。
することなすことかわいい。
かわいいという意味を実感している。


きのう、「酒田・詩を楽しむ会」を開いた。
ひどい嵐の夜にもかかわらず、
12人の方が来てくれた。
私の紹介と私の詩の朗読、感想、
それから、「バラ」というAさんの詩を取り上げ
皆で検討した。
楽しかった、刺激的だった、すばらしかった
という声をいただいた。
どの辺が、はわからないが、
皆が意見を言い、自分の言葉で感想を述べ合う
ことができたのはうれしかった。
次回は14日。
そのあと、埼玉に冬籠りに行く。



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日記帳(3) v1.02.00 エース (素材協力:牛飼いとアイコンの部屋)